見つかった隕石「ユレーライト」=10日、南極・セールロンダーネ山地のバルヒェン、中山写す南極・セールロンダーネ山地のバルヒェンで見つかった鉄隕石=5日、中山写す 【南極・セールロンダーネ山地=中山由美】51次南極観測隊の隕石(いんせき)隊8人が、セールロンダーネ山地(セルロン)で探査を始めて10日余り。これまでに500個近い隕石を発見した。貴重なユレーライトや鉄隕石などもあり、予想を上回る成果をあげている。 隕石は、日本に持ち帰った後、国立極地研究所などで解析する。隕石は46億年前に太陽系とともに生まれ、変化していない。南極に降ったのは数千年から10万年前で、極地研などは、太陽系の誕生と成長の謎を解くカギとなると期待している。 隕石隊が、セルロンのバルヒェンにベースキャンプを置いたのは今月3日。昭和基地から約500キロ西に離れた標高約1200メートルの高地で、季節は夏だが、気温は零下