この文書は † 判別基準に基づいて閾値を局所的に決定することで、画像の二値化処理をより適応的に行う手順について示します。 ↑ おさらい † OpenCV で画像の二値化を行うには、一般的に cvThreshold を用います。cvThreshold では閾値をユーザが与える必要があります。 一方 cvAdaptiveThreshold? は、周辺画素の輝度値の平均を閾値として二値化を行います。閾値は自動的に決定されますが、輝度分布に偏りがある場合などには思うような結果を出さないことがあります。 ↑ 判別分析 † 判別分析(discriminant analysis)は、二つ以上のクラスを分類する基準を得るための教師あり学習手法で、統計学や機械学習で用いられています。 判別分析の考え方を画像の二値化に対して適用し、閾値を自動的に選定する手法が1979年に大津によって提案されています。 Ots