電子情報技術産業協会が22日発表した4月のパソコンの国内出荷台数は、前年同月比30・8%減の64万9000台となった。 2007年4月に統計調査を始めて以来、単月として最大の減少率で、6か月連続の前年実績割れとなる。価格の安いタブレット型端末やスマートフォン(高機能携帯電話)を買い求める消費者が増えているためとみられる。 ノートパソコンが34・9%減の46万2000台、デスクトップパソコンが18・2%減の18万8000台だった。前年に販売が好調だった法人向けが一転して減速したほか、個人向けの新商品発売が5月にずれ込んだことなども影響した模様だ。 東芝や富士通など国内メーカーは国内で販売するパソコンを海外生産している。円安の影響で販売価格の値上げを計画しており、出荷台数は今後も低迷が続く可能性がある。