内定取り消しに追い込まれてしまった女子学生のルポ。日経BPで連載していた著者のものだ。 基本的には以前書いたとおり、“ツケ”はどこかで誰かが払わないといけないので、 「二か月分の基本給+取消証明書」のような明確なルール化をしてしまった方が良い。※ 誰が悪いというよりも、そういう合理的な判断をしないまま、ただ「頑張れ!諦めるな!」しか言って こなかった政治も司法も経営も労組もみんなに責任がある。 そういう意味では、どことなくそういった社会の矛盾をえぐり出す旅のように読めなくもない。 何の変哲もない女子大生が、ある日突然、内定辞退の強要という理不尽な目にあう。 「おまえなんて辞めちまえ!いらねえんだよ!」「そ、そんな…」 彼女は仲間を集め、大学就職課という頼れるバックアップも手に入れ、悪の黒幕たる人事担当者に挑む。 激しい戦いの末、ようやく彼女らは悪に勝利する。だが、残ったのは一枚の謝罪文のみ