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ブックマーク / www.remnet.jp (3)

  • ≪スリーマイル型気体放出事故≫ - 緊急被ばく医療研修

    ・救急医療上のポイント 一般外傷および一般疾病の救急治療:発電所補修作業員については作業中の外傷が,周辺住民については避難中の外傷や一般疾病(脳卒中,心筋梗塞など)の発生が予想されます。 汚染を伴う場合であっても,一般外傷や一般疾病などで救命処置を要する場合は,救命処置を優先して行います。 汚染を伴う外傷は,創面を生理塩水で洗浄し,清潔なガーゼで被います。遊離する汚染を除去しておけば,健康影響を生ずる可能性は低いです。 ・除染のポイント 除染より救命処置が優先されます。 除染の始めは脱衣からです。脱衣により放射性物質の90%が除去されます。底の汚染にも充分注意します。 避難住民の除染を行う場合には,精神面を考慮しながら行います。住民の汚染は,そのほとんどが健康に影響する量よりはるかに少ない(しかしサーベイメータには充分反応している)量ですから,冷静に除染を行います。 ・住民対応のポイン

  • ≪非破壊検査線源盗難/紛失事故≫ - 緊急被ばく医療研修

    製品を壊すことなく行う検査を非破壊検査といいます。透過力の大きいX線やγ線で金属の対象物を照射し,溶接などの欠陥個所を検査するもので,透過したX線やγ線を写真フィルムや乾板に受けてその写真像を解析し,問題の場所を探ります。日で発生した貴重な事例としては,1971年に千葉県で起きたイリジウム被ばく事故があげられます。 ・事故の概要:千葉イリジウム被ばく事故 1971年9月18日午後3時頃,千葉県内にある造船所の構内にステンレス製の自動車のアンテナのようなものが落ちており,A氏はそれが何かわからないままズボンのベルトにさし,好奇心から自分の下宿に持ち帰りました。その日の夕方,A氏の下宿には5人の友人が訪れてその線源をさわり,うち2名は部屋に宿泊,その後4日間に他の友人数名も出入りしました。2日後,造船所でも非破壊検査に用いる強力な放射線源イリジウム(Ir-192)(1.63TBq)が紛失して

  • ≪癌治療線源盗難/紛失事故≫ - 緊急被ばく医療研修

    ・癌治療線源盗難事例1:ゴイアニア事故 1987年9月,ブラジルのゴイアニア市で,廃院に放置されていたセシウム照射装置からセシウム(Cs-137)線源の入った回転照射体が2人の若者により取り外して持ち出されました。この段階から2人の放射線被ばくが始まり,2〜3日後から2人は下痢,目まいなどに悩まされ始めました。1週間後には線源容器に穴を開けることに成功し,この時点から放射能汚染が始まりました。ここで2人は線源を廃品回収業者に売却しました。業者は暗いガレージの中で線源の粉末が光っているのに気付き,家の中に運び込み,その後数日にわたって家族,親類,隣人が,これを眺め,手で触れ,体に塗ったりしました。作業人とその家族全員の体の調子が次第に悪くなり,その内の1人が青白い粉に原因があると思い,ゴイアニア公衆衛生局に届けました。セシウム(Cs-137)は極めて水に溶けやすく散らばりやすいため,汚染地域

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