【ダーバン(南アフリカ)=吉永亜希子、中西賢司】南アフリカで開催中の国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)は8日、欧州連合(EU)と途上国は、来年期限切れとなる京都議定書を延長する場合の条件について協議した。 会議は議定書の延長を前提に進んでおり、細野環境相は中国、米国代表などと個別会談を重ねて、議定書の延長反対と、なるべく早い新たな枠組み合意への理解を求めた。 議長国の南アは、議定書の延長期間について、〈1〉5年(13~17年)〈2〉8年(13~20年)などを示して、合意を働きかけている。延長については、世界最大の温室効果ガス排出国の中国をはじめとする途上国が強く求めている。EUは単独でも議定書を延長し、温室効果ガスの削減義務を負う用意があることを表明しており、まずは合意を得やすい途上国と水面下で最終調整を進めている。 南アのズマ大統領も7日の閣僚級会合で、「早急に議定書