つい最近まで、娘は「抱っこする」ものだった。最近は娘に「抱っこされている」。 1歳を過ぎてだいぶ手足が長くなり、しっかり体に巻き付くようになってきたのだ。こうなってくると不思議なもので、どちらが抱っこしているのか分からないような感じがする。 以前は、抱っこしても力なくふよふよとしていた。こちらが力を抜けば床に落ちてしまうだろうし、だからいつも気を張って守るように抱え込んでいたものだ。反応もまちまちで、それでも泣き止まなかったり、ただの抱っこじゃなくて立ち上がって歩き回らなければいけなかったりした。一方的に「自分が与えている」という感じがして、どこかで誰かに癒されたい、自由に何かをしたい、と鬱憤を溜めこんでいた気がする。 最近は座ったままだろうとしっかり抱き込めば泣き止む。保育園に迎えに行くと、玄関に入っただけで気配を察知して走って来て、どーんと胸に飛び込んでくる。そんな時、懐かしいような、