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ブックマーク / hyoshiok.hatenablog.com (17)

  • 9月末で60歳定年退職しました - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    当社の規定により満60歳で定年退職をした。長いようで短かった会社員生活も一区切りだ。自分のプログラマとしての会社員生活を振り返ってみる。無駄に長いし結論はないのでお忙しい人は飛ばして欲しい。 9月末なのでブログ界隈では退職エントリーがそこかしこに書かれると思うが、その中で自分の退職エントリーを連ねることにどれほどの意味があろうか。もちろんないのだが、それでも多くの書き手の年齢を考えると満60歳定年退職というところに若干の希少価値を見出せなくもない。 1984年に大学院修了して以来、プログラマとしてのキャリアを重ねてきた。大学時代の同期でプログラマとして就職したものは皆無だ。当時、工学部の同期はメーカーに就職するのがほとんどで、大手家電メーカー、自動車メーカー、電力会社などなど、当時の誰でも名前を知っている人気企業に就職するものが大半だった。 その中で、日ディジタルイクイップメント(DEC

    9月末で60歳定年退職しました - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • SQLを作った人たち - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)は言うまでもないことだけど、データベース管理の基礎中の基礎だ。NoSQLというRDBMSではないデータベース管理システムが出て来ているがそれもSQLがあってこそのNoSQLだ。 リレーショナルモデルはIBM E.F. Codd博士が提唱した。Edgar F. Codd - Wikipedia Codd博士は後にチューリング賞を受賞している。 http://en.wikipedia.org/wiki/File:Edgar_F_Codd.jpg そのデーターモデルを利用したデータベース管理システムのプロトタイプがSystem Rだ。IBM System R - Wikipedia 1974年ごろ発表された。 その成果の一つがSQLだ。誰でも使っているSQLはSystem Rの論文が発祥の地である。そしてその論文を読んでRDBMSを作った男がL

    SQLを作った人たち - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • 世界でもっとも強力な9つのアルゴリズム、読了。 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    世界でもっとも強力な9のアルゴリズムを読んだ。 コンピュータサイエンスの優れたアイデアを紹介している。それらは私たちの生活を変えた。世界を変えたにもかかわらず広くは知られていない。 偉大なアルゴリズムというものは何なのか?書はその偉大なアルゴリズムを次の基準で選定した。1)普通のコンピュータユーザが毎日使っているもの。2)現実世界の具体的な問題を解決するもの。3)コンピュータサイエンスの理論に関係のあるもの。 そのような基準から著者が選んだのが下記のアルゴリズムだ。 検索エンジンのインデキシング ページランク 公開鍵暗号 誤り訂正符号 パターン認識 データ圧縮 データベース デジタル署名 決定不能性 最初の二つのアルゴリズムのおかげでわたしたちは日々検索エンジンで有用な情報を入手できる。公開鍵暗号やデジタル署名のおかげで安全にインターネット上でクレジットカード情報などを交換できる。誤り訂

    世界でもっとも強力な9つのアルゴリズム、読了。 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • ビアバッシュの段取り - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    某ML社の中で最もビアバッシュに精通したダンドリストと言えばわたしだ。あ、ちなみにビアバッシュつーのは、シリコンバレーあたりで、金曜日の夕方に、(別に金曜日じゃなくてもいいんだけど)、会社でピザなどの軽をとりつつビールとかワインとか飲みながらわいわい歓談する、まあ言ってみれば、飲み会みたいなものですな。 カーネル読書会をミラクル・リナックスで開催するときは通常ピザパーティと称してこのビアバッシュをとりおこなう。つまみはピザ、飲み物はビールとアイテムが固定しているので幹事としてはこれほど簡単なものはない。 ピザの発注 発注先:わたしはよく、ドミノピザ http://www.dominos.jp/ を利用するのだが、インターネットで注文すると5%オフになったりするので、各自確認しておこう。ピザーラ、ピザハットなどチェーンの出前などもチェックするとよい。 発注量:カーネル読書会の場合、L一枚3

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  • Apache License, Version 2.0を読む。 2013-12-24 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    先日、MIT licenseを読んだので、ついでにApache licenseもいってみよー。*1 http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0 まづ全体の構成だ。 最初に"Apache License, Version 2.0, January 2004" のコピーライト宣言とURLがある。そして、TERMS AND CONDITIONSが全部で9項目ある。そして付録にApache Licenseを自分のソフトウェアに適応する場合の例がある。 TERMS AND CONDITIONSは下記からなる。 Definition Grant of Copyright License Grant of Patent License Redistribution Submission of Contribution Trademarks Disclaimer

    Apache License, Version 2.0を読む。 2013-12-24 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • ローカルで作ったリポジトリをgithubに初めてpushする方法 2013-05-05 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    例えば以下のようにローカルにgitで管理していて、ふとgithubあたりで公開したくなったとする。はじめからgithubにレポジトリを持っていた場合は、それを $ git clone して、ローカルでごにょごにょして $ git push すればいいのだけど、その順番が逆の場合。 $ git init $ git add . $ git commit -m "initial commit" ... ここで、あー、githubにpushしたいなーとふと思う。 おもむろにgithubにsign inしてrepositoryをnewする。仮にユーザ名がuser-nameでリポジトリがrepositoryというのを作ったすると、ローカルからのpushは下記のような感じになる。 $ git remote add origin git@github.com:user-name/repository 最

    ローカルで作ったリポジトリをgithubに初めてpushする方法 2013-05-05 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • 英語化の弊害 2012-10-03 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    タイムラインに英語化の弊害とかいうのが流れて来て『デキル人がダメ人間に見える』みたいなのを目撃する。 そーゆーのあるよなーとか思う。 でも、日という地域でデキルと思われていても、世界に出るとガラパゴスってのはよくある話で、結局だめなんじゃんということか。身も蓋もない話で救いがないなー。 とか思ったのだが、この気持ちを精密に言語化できないので、推敲なしに脳内の思いをだだ漏れしてみる。 わたしの英語の原体験はDECとかOracleとか米国系企業の日法人に勤めていたころにさかのぼる。DEC時代も米国社に出向する機会はあったのだけど、当のところはOracle時代、片道切符で米国社でぺーぺーのエンジニアで働いた経験だ。 当時はもちろんインターネットが商用化した前後で、欲しい情報も十分にあったわけではないし、Oracleの米国社でエンジニアとして働くということがどのようなことかの情報もまっ

    英語化の弊害 2012-10-03 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • 無駄なドキュメントは書くな(再考)@大井町の飲み屋談義 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    昔、無駄なドキュメントは書くな(http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20050510#p1)というよた話を書いたのだが、酒の席で、似たようなお話をしたので、いろいろ考えてみた。 酒の席でのお話というのは、次の日すっきり、さっぱり忘れるのが常であるので、詳細はもちろん把握していないのだが、概要程度は思い出せるので、それを再現してみたい。 登場人物は、工程改善チームのおじさんTさん、工程改善チームの若者(初対面)、SIerから転職してきた同じグループで9月入社のSさん、そしてわたくし。大井町の魔界のおでん屋の2階。民家の2階風で、テレビもある。だらだら終電までいればタモリ倶楽部も見られるねと言う感じの飲み屋である。 若者はドキュメントの標準化とかいろいろ悩んでいる。若者「詳細設計ドキュメントとかどうするんすかね?どー標準化するんすかね」、よしおか「そんなものは書かない

    無駄なドキュメントは書くな(再考)@大井町の飲み屋談義 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • 未来のいつか/hyoshiokの日記

    ご報告*1したとおり、この8月より縁あって楽天株式会社へ転職した。 ここの日記のタイトルに「楽天転職」と記さなかったのでRSSリーダやアンテナなどでわたしの日記をウォッチしている皆様には陽に伝わらなかったみたいで、未だにミラクルにいると思っている人も少なくないようだ。先日も「LinkedInのupdateメールで @hyoshiok さんが楽天に移られたことを知る。吃驚!」*2とか「あれ、そうだったんですね RT @hyoshiok: 8月より縁あって、楽天にお世話になっています。LinkedInってほとんど放置だったんですがたまには役(?)にたちますね。 RT @masanork LinkedInのupdateメールで @hyoshiok さんが楽天に移られたこと」*3とつぶやかれたりしたり。 それはともかく、50歳からの転職という感じで、典型的な中高年の転職という感じではないが、一つ

    未来のいつか/hyoshiokの日記
  • 社外勉強会を社内でやることの意義 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    企業に取って従業員が自主的に勉強会を開催する意義というのは、(1)社員の知識、スキル向上、(2)社員のモチベーションアップ、(3)社内の活性化、などなどいろいろある。まあどうとでも言えるというと語弊があるけど、定性的なメリットはいくらでも言える。定量的なメリットについて言うのはなかなか難しいが、定量化できないからといって、まったくやらない、あるいはその意義を無視する、あるいはその意義を過小評価するというのは、あまり賢い方法ではないと思う。 一方で勉強会を開催するデメリット、コスト、リスクなどについて考えると、コストは勤務時間外でやるので、ほとんどかからない、リスクというのもほとんんどないと思う。 やらないことのデメリット(機会利益の損失)は、やることのメリットのちょうど裏返しである。大きな企業であれば、事業部間をまたがった横串の関係が出来上がって、緩い情報共有などが出きるというメリットもあ

    社外勉強会を社内でやることの意義 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • 2009-08-29

    セキュリティ&プログラミングキャンプ2009のオープンソースの資料は下記のとおり。 オープンソースにすると企業は損をするんじゃないですかという質問 http://d.hatena.ne.jp/hyoshiok/20090822#p2 が出たときのスライドです。 Programming camp 共通科目オープンソースView more presentations from Hiro Yoshioka. 後で書く

    2009-08-29
  • 2009-08-22

    セキュリティ&プログラミングキャンプ2009のわたしの講義で、「オープンソースにすると企業は損をするんじゃないですか」という質をとらえた質問がでて、講師陣が、いきなりいろいろ議論を始めた。 企業の行動原理は、利益の追求だから、利益を生まないアクティビティは原則として行わない。オープンソースも例外ではない。 利益=売上-経費 なので売上が増えるか、経費が減るかという観点から投資判断をする。当たり前ですな。 例えばマイクロソフトが自社の製品をオープンソースにすると、売上が伸びるか、あるいは経費が減るかというと、どちらもそうとは言えないので、マイクロソフトが自社製品をオープンソース化することは考えられない。先日マイクロソフトがHyper-V向けのLinuxドライバをGPLで公開したことが話題になったが、Linuxドライバを公開する事が自社のHyper-Vの魅力を増し、売上向上を期待して公開した

    2009-08-22
  • 日本語が蘇るとき - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    旧聞に属することかもしれないが、梅田望夫が「日語が亡びるとき」を絶賛し*1、そのはてなブックマークがプチ炎上したことがあった*2。わたしはベストセラーは読まないし、ましてや小飼弾が絶賛している*3書籍は意地でも読まないので(Debug Hacksの書評ありがとうございます>弾さん)、わたしが何か言うべきものは持っていないのであるが、娘の棚にそれを発見したので、こっそり読んでみた。(ありがとう>娘) 日語。 たしかに<話し言葉>としての日語は残るであろう。<書き言葉>としての日語さえも残るであろう。だが<叡智を求める人>が真剣に読み書きする<書き言葉>としての日語はどうか。 <叡智を求める人>が真剣に読み書きする書き言葉としての日語が危機に瀕していると水村は言う。 普遍語としての英語の優位性は揺るぎないように思う。もはや勝負はついたようにさえわたしには思える。 文学はわからない

    日本語が蘇るとき - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • 基盤系プログラマの実践的教育が必要だ - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    ここで言う基盤系というのは、OSとかRDBMSとかプログラミング言語処理系とか、そーゆー奴ね。アプリケーションプログラムとかWebサービスとかを支える縁の下の力持ち。その基盤を作るプログラマをどのように育てるかというお話。 まあ、ハッカー予備軍をどのように育成するか。ハッカーって、育てるとか教育するとか、そーゆーものではなく勝手になるものだから、そもそも、そんなものはありえないという議論もある。確かに天才というのは、天才なので、教育がどうだこうだということはないのだけど、一般的なプログラマというのは、一般的な教育プログラムである程度底上げ的なことは出きると思う。 例えば、PostgreSQLの開発者を考えてみる。ちょっとRDBMSに興味がある、だけどどこからとっかりをつけていいのかよく分からないという初心者がいたとする。今ある、OSS利用者教育プログラムをいくらやったところで開発者にはなれ

    基盤系プログラマの実践的教育が必要だ - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • 未来のいつか/hyoshiokの日記

    東大総長の平成30年度卒業式告辞で見田宗介の名前を知り「まなざしの地獄」とともに読んだ。書は「脱高度成長期」をむかえた現代社会がどこに向かうのかを正面切ってとりあげている。 指数関数的な経済成長というのがありえないということを我々はすでに知っている。地球の資源は有限だし、人口増加も頭打ちになっている。しかしながら、我々の精神性においてはどこかに経済成長を望んでいるし、暗黙の仮定として、それを前提としている空気もある。 見田宗介はロジスティック曲線とよぶS字型の曲線を例に現代社会の行く末を占う。(8ページ) 1970年代のローマクラブの「成長の限界」を持ち出すまでもなく、成長はどこかに限界がある。それをロジスティック曲線が端的に表している。 「貨幣経済という人間の最大の発明の一つ」(132ページ)で欲望はどこに向かうのだろうか? 「生活のための物質的な条件が確保されれば、それ以上の経済など

    未来のいつか/hyoshiokの日記
  • gdb豆知識(続き) 2008-09-27 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

    gdb豆知識(d:id:hyoshiok:20080926#p1)の続き。 Windowsの開発環境は知らないのだけど、噂によると素敵なIDE(統合開発環境)が整備されていて、マウスでぐりぐり、ヘルプも充実、簡単簡単らしい。それから比べると、GNU Emacs+gcc+gdbというのは微妙にレトロ感あふれる。とは言うもののデバッグのプロセスはIDE的マルチウィンドウ、GUIでグリグリであろうとなかろうと基は変らないので、よしとしよう。 コンパイル時のオプション gccの-gオプションを付ける。Makefileのコンパイルオプションは通常CFLAGSなのでCFLAGS=-gとしておく。最適化オプション(-O)と同時に付けることができるので(素晴しい)、最適化オプションも適当に付けておく。 時々、デバッグオプション(-g)を付けるときは最適化オプションをつけない、あるいは-O0(アルファベッ

    gdb豆知識(続き) 2008-09-27 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
  • 2008-08-24 - 未来のいつか/hyoshiokの日記 - gdb を emacs から使う

    アプリケーションの開発時にはデバッガーを使うのはあたりまえだろう。そのデバッガーを使えなくて何がプログラマだ、くらいの事は思うのだけど、世のプログラミング言語の入門書にデバッグの仕方もましてやデバッガーの使い方も載っていない。 その隙間を誰がうめるのか。じゃあ、わたしが埋める。埋めてみた。うまくいったかいかないかは分らないがともかくやってみた。 プログラミングキャンプである。若いプログラマ志願者と一緒になって4泊5日のブートキャンプである。鬼軍曹がびしびし鍛えあげるブートキャンプである。 デバッガーを上手に使えなければ戦場で討死する。死ぬな。生きろ。 デバッガーの使い方を教えるのは、戦場に行く前の最初の一歩だろう。防弾チョッキかヘルメットくらいの役には立つ。もし日のプログラミング現場で、デバッガの使い方を教えていないとしたらプログラマとしてどのように生きていくのかを知らない人々によって、

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