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ブックマーク / sarutora.hatenablog.com (15)

  • 「夢見る機械」の新宿 - 猿虎日記

    昔出そうと思っていてそのままになっていたネタです。だいぶまえ、諸星大二郎の「夢見る機械」という短編についての文章を書いたのですがhttp://d.hatena.ne.jp/sarutora/20050604/p1 この物語は、新宿が舞台で、物語の後半、現実の新宿西口あたりの風景がいくつも出てきます。マンガが描かれたのは1970年代なのですが、現在も新宿ではほとんど同じ風景を見ることができます。というわけで、新宿に行ったとき、なるべくマンガと同じ構図の写真をアドエスで撮影して、そのうちブログにのせようと思いながら一年ぐらいたってしまいました…。 まず、物語では「ユートピア配給会社」という会社の秘密の入り口があることになっている「新宿の目」です。これは西口地下街にあるオブジェなのですが、まだあります。 つぎに、主人公がこの秘密の地下街から、巨大な通気口を通って地上に脱出するシーンです。この通気

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  • 「平和国家 日本」という妄想 - 猿虎日記

    「憲法9条にノーベル賞を」運動に賛同する議員に改憲主義者がいる、という話についての↓の記事 付け加えるならば、日人の「平和国家 日」という妄想が右も左も関係なく成立しうることの証左でもあるんではないでしょうか。 安倍さんたちがのどから手が出るほど欲しいのも「平和国家 日」ていうイメージですよね。だから「積極的平和主義」とかぬかしてるわけで。賞をもらえたとしたら安倍さんへのナイスアシストを護憲派が主導するという悪夢になることでしょう。 http://d.hatena.ne.jp/EoH-GS/20140531/1401535751 これを読んで、何年も前に下書きまで書いて放置してて、その下書きもどこかにいってしまったネタを思い出したので、書き直すことにしました(たいしたことではないけど)。 コンビニに、新刊のマンガや小説が数冊並んでいたりしますが、4・5年以上前、そこに『皇国の守護者』

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  • 勉強とヒマとデモ - 猿虎日記

    今日は、id:kmizusawaさんの「「理解」するのも「興味を持つ」のも「参加」するのもヒマ人の娯楽」が頭から離れず、ずっと考えていました。 勉強が好きな人やその案件に問題意識や興味を持ってる人にとってはなんでもない、もしくは必要だと感じられる知識の収集や興味の持続や「考える」ことが、「わかりたくない」人にとっては「もうたくさん」なことなのではないだろうか。すべての人がそういうことに興味を持てるだけの知識や情報や教養やモチベーションやキャパシティを得られるわけでも、学習のための時間や機会や気持ちの余裕を得られるわけでもない。興味の向きとか立ち位置とかもぜんぜん違う。共謀罪や教育法の「改正」は大変なことだが、それよりもバイトのシフトに穴を空けないほうがとりあえず緊急的な大問題だという人もいるだろうし、とにかく疲れて休日はひたすら寝ていたいという人だっている。デモに行かない=政治意識がな

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    lotus3000 2012/11/07
    コメント欄も面白い。
  • 準ひきこもり - 猿虎日記

    どうやら、大学に「準ひきこもり」という存在が生息している、ということを大学の紀要論文で書いている先生がいるそうです。http://d.hatena.ne.jp/todesking/20060425/p2 やっぱりそうですか。私も、実例をもとに、前からそうだと思っていました。え?なに?それって学生のことだって?俺のことじゃなかったの?! 私は、いくつかの大学で非常勤講師というのをしていて、専任として所属する大学(務校といったりします)がありません。そういう大学教員(専業非常勤講師)は、最近非常に増えています。常勤講師と比べて非常に給料が安いので(3人に1人が年収200万以下)専業非常勤講師の増加は、他の業種における「非正規雇用者化」という問題とリンクしています。 それはともかく、そういわけで専業非常勤講師には仕事の「同僚」というものがいません。私の場合すべて講義形式の授業なので、学生と会話

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    lotus3000 2012/10/04
    しかしだからといって喧嘩しか相手がいないというのも不幸な気がする。
  • 11月公開の映画「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」試写を見ました - 猿虎日記

    11月公開*1の映画「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」>>公式サイトの試写会へ行ってきました。この映画は、もともとフランスのテレビ局france3で2006年に放送されたテレビドラマです。2005年はサルトルの生誕100年だったのですが、そのとき、このドラマが製作中であるとういうわさは聞いていました。しかし放送されたのは2006年で、結局私は今まで未見でした。おそらく、サルトルやボーヴォワールを俳優が演じた、彼らが主役の映画やドラマは、はじめてだと思います*2。 とても面白かったです。こう言ってはなんですが、期待以上でした。この映画の邦題は「サルトルとボーヴォワール」となっていますが、二人の描かれ方の比重は明らかにボーヴォワールに傾いています。というか、むしろボーヴォワールが主人公の映画と言っていいと思います。そもそも、この映画の原題であるLes Amants du Flore、つまり

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    lotus3000 2011/09/27
  • 公的援助を打ち切られ生命の危機にある難民一家について - 猿虎日記

    ある難民一家を支える会 入管と外務省系難民事業部に迫害を受けている難民一家へのカンパのお願い ひきつづき難民一家へのカンパをお願いします--妊娠検診の領収書を提出したことを理由に援助を打ち切られ困窮しています ジャパンタイムズ「絶望に包囲されたパキスタン難民−−難民家族が日政治的な入管政策の犠牲に?」(デイヴィッド・マクニール) 詳しくは以上の記事をお読みいただきたいのですが、2009年8月に母国での迫害を逃れて日に入国したある難民一家についてです。 一家は、2011年1月、東京入管の職員によって暴行を受けた上に、父親が不当に現行犯逮捕されました(20日あまり拘留の後釈放)。 さらに、一家は、2月になって、外務省の下部組織である財団法人、難民事業部(RHQ)による援助を突然打ち切られた上に、これまで受けてきた支援金全額の返金を要求されました。 RHQによるとその理由は、一家がお母

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    lotus3000 2011/07/12
  • 「12.4 黒い彗星★国際連帯声明」について - 猿虎日記

    このブログでも少し書きましたが、2009年12月4日、在特会(在日特権を許さない市民の会)という団体が京都の朝鮮学校を襲撃しました。しかしこの事件はマスコミで大きく取り上げられることもなく、多くの人は無関心でした。その一年後、2010年の12月4日、この差別襲撃事件の一周年を「記念」する、という民族差別デモが渋谷で行われました。このデモに対して、横断幕をかかげて単身非暴力抗議行動を行った「黒い彗星」こと崔檀悦(チェ・ダンヨル)氏が、デモ参加者に集団で暴行を受け、全治三週間の大怪我をおいました。ところが、その場にいた警察は、暴行加害者を放免し、暴行被害者である彼の方を、あろうことか逆に「暴行容疑」で逮捕しました。在特会などのレイシストによる暴力、それに抗議するものへの警察の不当逮捕は許されざるものですが、また、こうしたすべてに無関心な日社会そのもののあり方も、大きな問題だと思います。無関心

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    lotus3000 2011/01/17
  • すばらしい民主主義国家ニッポン──議論があるっていいことだ! - 猿虎日記

    「死刑反対派」であったはずの法務大臣が死刑執行を行いました。その際、このような発言をしたそうです。 記者会見した千葉法相は執行に立ち会ったことを明らかにし「あらためて死刑について深く考えさせられた」と述べた。その上で「国民的な議論の契機にしたい」として、(1)法務省内に死刑制度の勉強会を設置(2)東京拘置所内の刑場を報道機関に公開する―を指示したことを明らかにした。 http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072801000271.html まず、「国民的な議論の契機にしたい」という言葉が印象的です。 千葉氏は、「死刑反対派」として、死刑は〈悪いこと〉である、と考えていたのではないのでしょうか?ところが、その〈悪いこと〉をしてしまった。また、自分のかつての主張をうらぎる行為をしたことは〈悪いこと〉に見える。ところが、その〈悪いこと〉をしてしまった。だから、

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    lotus3000 2010/08/04
     ここいらへんも関連しているようなhttp://blog.livedoor.jp/easter1916/archives/52049359.html
  • 猿虎日記 - ウヨーサヨーする時代の中で

    小田嶋氏をめぐる話の続きです。時間がないので簡潔に……。と思ったら超長く……。 NakanishiBさんがおっしゃるように、前回私がとりあげた小田嶋氏の記事トラバ先、すなふきん氏の議論は大変興味深いです。 左翼から右翼へ〜反抗思想の変遷 すなふきん氏は、前回私がとりあげた、小田嶋氏の偉愚庵亭憮録「ウヨ曲折」と、それに反論しているBUNTEN氏のBUNTENのヘタレ日記「サヨ(左様)か?」を取り上げ、双方とも違った興味深い観点を提出しています。すなふきん氏は、小田嶋氏の意見と、BUNTEN氏の反論を次のようにまとめています。 保守的な大人たちへの「反抗の象徴」としての左翼運動がいつしか反転し、今では右翼がかっこいいものとなってしまった。そこには左翼思想を基盤にする戦後民主主義思想が空気のように当たり前(体制化)になってしまった(よって反抗的なのはむしろ右翼になった)という事情があるという小田

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  • 猿虎日記 - [愚考]非対称性

    なんかしょっちゅう同じ話題でアレなんですが http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20050108#p1 で引用した小林正弥氏のように(『非戦の哲学』)「旧世紀」の「マルクス主義的運動」は、「暴力的・闘争的側面を持っていた」とか「暗く闘争に彩られ」ていた、というような意見は、ほんとうによく聞かれます。ほんのちょっとでも「左翼」や「マルクス主義」や「運動」について肯定的に語ったとたん、「でも結局そういう人たちは内ゲバで殺し合いしてたんでしょ?」とか、「連合赤軍はどうなの?」とか、「そういうのがあったからサヨク運動はイッパン市民の支持を失ったんでしょう?」云々……といった言葉がすぐさま返ってくる。そうしたいわゆる「運動の負の側面」については私と同世代以下の、「運動」を実際には知らない世代の人間も、みんなやけによく知っている。 しかし、かつての「運動」の側の「暴力」につい

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  • サルトル『○○人』──排外主義者の肖像──(1) - 猿虎日記

    岩波新書に入っているサルトルの『ユダヤ人』は、1956年出版ですが、原書の出版は1946年です(ただしこの第一部は1945年に雑誌に発表され、さらにその一部は1944年にすでに書かれていたようです)。というわけで、げんざい、このサルトルの文章が書かれてから65年ほどたったことになります。とうぜん、時代がおおきく変わっているので、古くなっている……はずなのですが、とても60年以上前に書かれたとは思えない部分も多いです。というわけで、このをすこし読んで見ようと思います。 ちなみに、サルトルのこのは、とても評判が悪いというめんもあって、私が知るかぎり、現代思想(別名ポスト・サルトル主義)系の人からはたいてい「ダメ」あつかいされています。反ユダヤ主義研究が専門のうちだ・たつる氏も、『私家版・ユダヤ文化論』という新書でたしか、このについては「どこがダメか」というところだけ書いていました。

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  • 命名、妖怪「どっちもどっち」 - 猿虎日記

    パレスチナ かつてこちらの記事 http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20041219/p1で引用した、土井敏邦氏の言葉をもう一度引用します。 もちろんパレスチナ人の自爆テロは許されるべきではなく、糾弾されるべきである。ただ、自爆テロをはじめとするパレスチナ人側の暴力とイスラエル側の「報復」の暴力を並列し、「暴力が暴力を呼ぶ悪循環」「どっちもどっち」といった描き方で終わってしまいがちな現在の報道や識者の評論は、問題の質を見誤らせると私は考えている。問題の根源はイスラエルによる”占領”にある。”占領”という状況がパレスチナ人を自爆テロにまで追い込んでいるといえよう。[(『パレスチナ ジェニンの人々は語る――難民キャンプ イスラエル軍侵攻の爪痕――』69-70頁) イスラエルとパレスチナ、機動隊と活動家、警察と西成の労働者、の対立についてのニュースなどがあると、かなら

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  • やわらかきゃいいってもんじゃないだろが - 猿虎日記

    先週の日曜日、http://d.hatena.ne.jp/sarutora/20090925/p1で書いたデモに行ってきました。 これは、「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」主催の、「渋谷の宮下公園のナイキ化と、公園からの野宿者排除反対」のデモです。 ところで、おなじ日に、秋葉原で もうひとつのデモがありました。それは、「在日特権をゆるさない市民の会」主催の、「外国人参政権反対」のデモです*1。 後者のデモ(在特会のデモ)の参加者にむかって、ツネノさん(id:toled)が「排外主義に反対です」という紙をかかげたところ、デモ参加者に集団で暴行をうける という事件がおこりました。そのようすを うつした映像を、なんとデモ参加者じしんが、ほこらしげにyoutubeにのせたのです。 したのほうの映像には、おおくのはてなブックマークコメントがつきました。http://b.hatena.ne.

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  • ことばがり、いいがかり、いいかげんにしろー!(ことばがりがりせんげん) - 猿虎日記

    まずは、サルトル『ユダヤ人』(岩波新書)のいっせつを しょうかいします。 われわれは、大革命以来、一つの物事にむかう場合、分析的精神を働かせるように、すっかり馴らされてしまっている。ある人物、ある性格を見るのに、まるで、単純な要素に分析出来る化合物か寄石細工であるかのように考え、そのうちの一つの石が、残りの他の石と混り合っても、すこしもその質が損なわれないと思い込む。従って、反ユダヤ的意見にしても、われわれにとっては、他のどんな分子とでも、すこしも変質することなく化合出来る一分子にすぎないと思われてくるのである。一方では、善良な父親か夫であり、勤勉な市民、洗練された知識人、あるいは博愛主義者であって、しかも、同時に反ユダヤ主義者たり得ると考えるのである。釣道楽だったり、恋を楽しんだり、宗教問題にはごく寛大だったり、中央アフリカの原住民の状態については、すぐれた意見に富んでいたりしながら、

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  • プラネテスのポリティカ その3 - 猿虎日記

    先日の「プラネテスのポリティカ その2」というエントリーには、ブックマークやコメント欄で多くのコメントをいただきました。そのほとんどが「ロックスミス問題」についてのものでした。というわけで、いくつかのコメントについてもう少し答えたいこと、というよりは言いたいこと、があるのですが、少し長くなりそうなので、エントリーとして立てました。 ※あいかわらずネタバレあり。そして長いです。 英雄化と相対化 >大きな目的のためなら300人の犠牲がOKかと問われれば、二つ返事でうんと肯けるはずがないのですよね。(BWさん) ここはちょっと象徴的な表現だと思います。「二つ返事でうんと肯けない」というのは、324人もの人を殺すことが、「通常の」道徳では肯定できないからです。そして、ロックスミスは、その「通常の」道徳では肯定できない恐ろしいことを実際に行った。ところが、そのことによって、ロックスミスは、通常の道徳

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