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ブックマーク / sivad.hatenablog.com (12)

  • マネジメント、トリアージとドラッカー - 赤の女王とお茶を

    ケーキ 「かわいそうなぞう」はなぜ「かわいそう」か 別に誰を批判というわけではなく、これらを読んでふと思いついたことですが。 fuku33さんのエントリにhokusyuさんがナチズムを持ち出してきて、確かにいきなりの飛躍のように思えるのですが、考えてみるとそもそもfuku33さんの教えておられる経営学、創始者はかのピーター・ドラッカー。 そしてドラッカーのキャリアはナチズムへの批判と分析から始まっていたりするのです。 ドラッカー名著集9 「経済人」の終わり 作者: P・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/11/16メディア: 単行購入: 2人 クリック: 58回この商品を含むブログ (30件) を見るナチズムを体験したドラッカーはアメリカへ渡ってこの書を出版し、二度とあのような事態を引き起こさないための組織・社会運営の方法について考え始めます。

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    lotus3000 2011/11/07
  • 2008-12-06 - 赤の女王とお茶を - 心理操作主義とドラッカー

    どうもここんとこ半径5mを見渡した感じ「マーケティング」や「マネジメント」というとなにか「心理操作」的なイメージが広がってるみたいですが、「マネジメントの父」であるドラッカー師匠はこの辺どう考えていたのか。 ちょいとドラッカー経営学の基である「マネジメント」を紐解いてみましょうか。 マネジメント[エッセンシャル版] - 基と原則 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2001/12/14メディア: 単行購入: 210人 クリック: 8,094回この商品を含むブログ (433件) を見るまず前提知識。 労働者を働かせる際によく利用される、マクレガーのX理論Y理論、というものがあります。 一種の性善説性悪説のようなもので、 X理論は「人は怠惰で仕事を嫌い、強制を必要とする」 Y理論は「人は欲求を持ち、仕事を通じて自己実現と責任を欲する」 と

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    lotus3000 2011/11/05
  • ドラッカーはネオリベでもサヨクでもないですよ - 赤の女王とお茶を

    ドラッカーをあまりにあがめ奉るのもどうかと思うのですが、私も一ファンとしてそれなりに読んできたし、いくつかのエントリで言及もしてますんで書いときます。 まず、私なりのドラッカー理解をまとめておきます。 ・ドラッカーのいうところの「経営=マネジメント」とは、人を手段ではなく目的と置いた上で、社会や組織をどう組み立て、動かしていくか、という方法論である。 ・また氏の言うところの「自らの責任」とは、日流の自己責任論ではなく、人を目的とした時に社会や組織の中で自分がどういう役割を担うべきか自ら任じて動くべし、ということであって、むしろ「自己使命論」というべきものである。氏自身も強みを活かして稼いでいた証券の仕事をやめ、自らの使命と信じる文筆業に身を投じた。 ・いわゆるネオリベやリバタリと異なる点は、社会や組織、共同体の機能を重視することにある。ドラッカーは人の幸福にはそれらが不可欠だと考える。従

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    lotus3000 2011/08/18
  • 最悪にして最高の商売 - 赤の女王とお茶を

    ちょっとキナ臭いお話。 とある在米経験の長い投資家の方と話していて、「最悪のビジネスは何か?」という質問をされました。殺人や人身売買も考えたんですが、ちょっと思い付いて「麻薬」と答えると、正解ということでした。 殺人や人身売買は確かに極悪だけれども、麻薬はいろいろな意味でもっと悪質なんだそうです。習慣性や精神を蝕むこと、また「伝播」するコトなどがポイントだったかな。 これを聴きつつ思ったのは、結局ビジネスというのは麻薬への漸近線を辿るんだなぁ、ということでした。 「麻薬」の危険性は裏返せばほとんどがビジネスの「うまみ」なのです。 コストが安く利益が高い リピーターが得られる 欲求が亢進する 陳腐化しない 市場が自動的に広がる これらの項目だけ見れば、ビジネスにおける商品として理想的に見えますよね。事実、あらゆる商品やサービスはこういう方向に向けて改善を繰り返しているのではないでしょうか?

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    lotus3000 2011/07/17
  • 「博士の奇妙な問題・第一部ポスドク・ブラッド」の終幕 - 赤の女王とお茶を

    終演のサイレンを鳴らすのが書。 博士漂流時代 「余った博士」はどうなるか? (DISCOVERサイエンス) 作者: 榎木英介出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2010/11/16メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 20人 クリック: 307回この商品を含むブログ (52件) を見る著者はわたしの旧知の友人/恩人でもあり、博士、ポスドク問題を2001年から指摘し続けてきた、元サイコム、現SSA代表の榎木英介医師/博士です。 大学院問題に関しては、水月氏の「高学歴ワーキングプア」「アカデミア・サバイバル」が話題となり、その後も継続的に発言を続けておられます。 しかし、やはり大学院問題の丸は悪名高き「ポスドク一万人計画」にあるだろうし、このテーマについて語るのに榎木氏ほどの適任者はいないでしょう。 書には、いわゆるロスジェネ世代として、実際にポスドク一万人

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  • 日本は「維新主義」から脱却できるか - 赤の女王とお茶を

    太陽がお隠れになったり議会が解散したり宮崎の人がいなくなったり、いろいろと動きがあって面白な日々ですね。 政治の季節っぽいので宮台センセの 日の難点 (幻冬舎新書) 作者: 宮台真司出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/04/01メディア: 新書購入: 28人 クリック: 233回この商品を含むブログ (227件) を見るも読んでみたり、今日は日政治潮流について少々。 少なくとも民主党の躍進はあると思われる今回の衆議院選挙。政権交代自体は結構だと思いますし、しがらみが断ち切れることで新しい声が政治に入りやすくなるのは悪いことではないでしょう。 でもちょっと気になるのは、明らかに意識しているであろう「平成維新」。 イメージ戦略上定石なんでしょうけど、日政治改革というと、常に「維新」と称されます。 単なる言葉のアヤならいいんですが、どうも明治維新以来、昭和維新と呼ばれた226

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    lotus3000
    lotus3000 2010/07/21
    再読。右翼と左翼共通に見られる問題かな。個人主義の中でこれをこじらせるとロマン主義になるのかしら。
  • 「呼びかけ」は無謬だろうか? - 赤の女王とお茶を

    再びお返事をいただきました。 やはり違和感があります。 この違和感は埋まるものかもしれないし埋まらないものかもしれませんが、この対話は論破や説得を目的としたものではなく、違和感を明らかにすること自体を価値と考えます。 まず、前段に関しては、おっしゃるとおり。 ただ、その部分はmojimojiさんの前回のエントリの こういう人に向かって、「仕方ないんだよ」と(だけ)言うことは、何の意味もない。 という辺りも受けていますので、「感じる人」「感じない人」の判別不可能性をいうのならここでもそれを適用し、「仕方ないんだよ」ということの意味を認める必要があると思います。 その上で、前回のように区別する必要が少ないことには同意します。 ただし、「完全に判別」することは出来なくとも、ある程度「判断」することが無意味だとは思いません。「呼びかけ」の方法について考慮する余地があるからです。 われわれは神ではな

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  • 赤の女王とお茶を-倫理の根源は想像力にあると思う

    mojimojiさんからTBをいただいたので応答しておこうと思います。 まず、前回は森岡さんの土俵に乗るつもりがなかったので直接書きませんでしたが、森岡さんの問い ホームレスのそばを通り過ぎたとき「間接的ではあろうが、私は他人を見殺しにすることに加担した」と言えるであろうか への答えは「言える。ただし、加担していない、とも言える。」になります。可能かどうかということであれば、いずれも可能というしかありません。 倫理や責任の根拠の一つに「因果関係」は確かに使われるけれども、それは必ずしも堅牢なものではないことは何度か書きました。 ではその他の根拠は何かというと、あと2つほど考えられると思います。 一つは社会運営上のルールとしての根拠。 これがmojimojiさんが批判される 法的責任や倫理的責任は、制度として「創造される」 という側面にあたります。 が、mojimojiさんも こういう議論に

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    lotus3000 2010/04/26
    想像可能な人間は想像できない人を想像できない。想像の制度化について。
  • パンドラの箱がひーらいた - 赤の女王とお茶を

    内田樹氏のこのエントリ『階層化=大衆社会の到来』 http://blog.tatsuru.com/archives/000880.php、僕にはかなり意味不明でした。何を問題にしているのかよく分かりません。 『大衆社会』。 自分以外のいかなる権威にもみずから訴えかける習慣をもたず ありのままで満足している えっと。こんなもの、日はず〜っとそうだったのではないでしょうか。人々が妙な上昇意欲を燻らせ、社会に不満をぶちまけ始めたのはつい最近、バブル崩壊以降のことでしょう。 それまでは何時の時代も、「大衆」は自分なりの満足を設定し、「権威」のことなど大して考えずにやってきました。「階層」だって、実際のところはそう簡単に移動できた時代などなかったのではないでしょうか。ただ単に、高度成長によってパイがでかくなった結果、階層の差が見えにくくなっていただけのような気がします。 じゃあ結局何が問題なのか、

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    lotus3000 2010/04/12
  • 赤の女王とお茶を - 障害者と優生学/20世紀のアメリカと21世紀の日本

    「"知的障害者"は合法的に犯罪が許されるのだろうか?」 「知的障害者とは共存できない、隔離せよ」 知的障害者が合法的に犯罪が許されるか否かより、まず考えておくべきこと。 言うべきことはいろいろと言われていると思いますので、少しだけ歴史のおさらいをば。 産業構造の変化 それに伴う格差の拡大 労働条件の悪化と低賃金化 移民の流入 20世紀初頭、アメリカの姿です。 そして1907年、権力が障害者を「去勢」する、世界初の「断種法」がインディアナで制定。 次々に他州も追従、最終的に37の州が「断種法」を取り入れ、10万人以上の人たちが「断種」されました。 優生思想自体はイギリスにおいて、かのダーウィンの従兄弟、ゴルトンによって生み出されました。しかし、その頃は飽くまで思想に過ぎなかった。 よくも悪くも思想を具現化する国は、やはりアメリカだったのです。 ちなみに現在でも生命科学のメッカとして知られ、D

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  • 基礎科学が種まきだとするなら日本に必要なのは苗を育て収穫しおいしく料理して食卓に届ける仕組みだ - 赤の女王とお茶を

    まさにタイトル通り。 週末は出張と博士ミーティングが連続して仕分けについてはリアルタイムでは見ていないのですが、ついった等で概要は把握しました。 緊急メッセージ、未来の科学ために 職の研究者ではない榎木氏が真っ先に動いているということが象徴的。第一声としてはバランスの取れたよい文章ではないしょうか。 科学は重要だし、わたしもその末端でメシをわせていただいているのでもちろん守りたい。 社会的に発言すべきということはかねてより言い続けてきたことなので、それも大歓迎です。 ただせっかく科学者なのだから、科学者らしさをいかすのも悪くない。 科学研究でなにかを考える時には、「これまで何があって、今どうであり、これから何をすべきか」を押さえておくのがいろはです。 日の科学政策でなにが起こってきたのか、ざっと把握するには以下のエントリがよくまとまっています。 博士はなぜ余るか? 日の科学技術政策

    基礎科学が種まきだとするなら日本に必要なのは苗を育て収穫しおいしく料理して食卓に届ける仕組みだ - 赤の女王とお茶を
  • たぶん科学リテラシー以前に生活リテラシーが必要なんだと思う - 赤の女王とお茶を

    当に一般人に科学常識は必要なのか。 科学知識や科学リテラシーがあったほうがいいか、というと、もちろんあったほうがいいですよ。 政治や経済や歴史や心理や法律やITや語学や芸術なんかの知識やリテラシーがあったほうがいいのと同じく。 ただし、現代は複雑で巨大で、すべての分野で専門知識をマスターするのは不可能。 当の科学者であってすら、自分の専門以外で十分なリテラシーがあるとは限りません。 だから教育において「まず」教えるべきは、もっとヒューリスティックな「生活リテラシー」とも言うべきものではないでしょうか。 たとえば正確な科学知識がなくとも、また多少は怪しいものを買ってしまったとしても、当に危ないところまではいかないようなセンス。 世の中見わたしてみると、正確で厳密な知識がなくても、危ないものはうまく察知してするりと回避してしまう人がいますよね。 世間知とか呼ばれることもあるのかもしれません

    たぶん科学リテラシー以前に生活リテラシーが必要なんだと思う - 赤の女王とお茶を
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