関西電力高浜原発(福井県高浜町)3・4号機の運転差し止めを滋賀県の住民らが求めた仮処分で、大津地裁は9日、運転差し止めを命じる決定をした。これにより、営業運転している3号機は10日、停止した。 高浜原発では先月29日、再稼働したばかりの4号機が発送電作業中、送電網から設定を超える逆流が生じ、機器類の損傷を防ぐために自動停止した。4号機は先月20日にも1次系冷却水が漏れるトラブルがあった。 さまざまな機器が複雑につながっているシステムを4-5年ぶりに再稼働させたのだから、トラブルが起きることは予想された。だが、4号機がそうだったように、原子炉は何か異常を検知したら自動的に止まるようになっている。 チェルノブイリにしろ、スリーマイルにしろ、海外では大きな原発事故が起きても、他の原子炉まで止めた例はない。ところが、日本は福島第一原発事故のあと、すべての原子炉を止めた。それだけ、日本の反応が厳しい