◆一代ブームをつくったラノベの今 一昔前に比べその勢いはやや落ち着いたものの、2000年代に急成長を遂げたライトノベル(以下、ラノベ)市場。 しかし、オタク文化というイメージも強く、食わず嫌いする人や、いまだにその存在を知らない30代も少なくない。新橋で30代のサラリーマン約30人に尋ねてみても、「知らない」という回答が大半で、知っていたのは2人、うち読んだことがあるは1人だったことからも、30代以上のサラリーマンにとってはそこまで浸透していないことがわかる。 しかし、そんな状況が変わりつつある。アスキー・メディアワークスが創刊した大人向けレーベル・メディアワークス文庫から出ている三上延氏の『ビブリア古書堂の事件手帖』が、この1月から剛力彩芽を主演に月9としてスタート。ラノベを原作とした作品が、“初の月9ドラマ化”として、話題を呼んでいるのだ。 また、ラノベは文庫本マーケットの2割以上を占