約2年間行方不明になっていた埼玉県朝霞市の女子中学生が保護された事件で、未成年者誘拐の疑いで逮捕された男性が今年3月まで在籍していた千葉大学が3月31日、男性の卒業認定と学位授与をいったん取り消し、卒業を留保することを決定したと発表した。 千葉大は3月28日の記者会見で、今回の事態を受けて、約2年前までさかのぼって、停学などの処分を適用する可能性があるとの見解を示していた。一方、大学側の見解に対して、「さかのぼって適用ができるのか」「学業とは別の話だ」などの指摘があがっていた。 さらに、千葉大の法学の教授からも「さかのぼって適用することは、法律的に難しい」という意見があがり、学内で議論が続いていた。 千葉大は3月31日をすぎるまでは、男性がまだ大学に在籍していると判断。今回の事態が懲戒処分に当たる可能性があるとして、卒業認定と学位授与を取り消し、卒業を留保した。29日、学生懲戒委員会を設置