MVP選手として迎えた2022年シーズンも、投手・打者の二刀流で活躍するエンゼルス・大谷翔平選手。その模様はスポーツ番組だけでなく、ニュースやワイドショーでも取り上げられ、その結果に一喜一憂するのが私たち日本人の日常生活と化している。 ここでは、そんな大谷選手のアメリカでの活躍の秘密を記した、エンゼルスの番記者、ジェフ・フレッチャー氏の著書『SHO-TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男』(タカ大丸 訳、徳間書店)から一部を抜粋。2018年、エンゼルスに移籍した大谷選手が、シーズン開幕前に直面していた“メジャーの壁”について紹介する。(全2回の1回目/2回目に続く) 「大谷はまだ、メジャーのレベルに達していない」 大谷は、打席でも同じくらい苦戦していた。 スプリングトレーニング初期に、大谷の打撃面の長所はパワーで、練習でスタンド奥まで放り込む姿を見て、コーチと選手一同が感嘆の