山手線から数駅離れた、ややマイナーな街ではあるが、駅近に立つそのタワマンは、過剰な共用施設があるわけではないのに、なぜか管理費や修繕積立金が異様に高い。その理由を探ると、なんとも不可解で不思議な経緯があった。 どう考えても「おかしい話」 タワマンの管理費や修繕積立金が高ければ、管理会社と交渉して安くしてもらえばいい。普通はそうなる。交渉がまとまらなければ、「リプレイス」といって管理会社を変えてしまえばいい。そんなのは当たり前の話だ。 ところが、そのタワマンの場合、事実上、それができない。なぜならそのタワマンの管理規約には、〈当管理組合の管理者は管理会社とする〉という条項が盛り込まれていた。つまり、理事長職を管理会社が担っているのである。 現行の区分所有法の下では、管理組合の管理者(ほとんどの場合「理事長」)は、ほぼオールマイティの権力者であるといっていい。管理組合の運営も、予算編成やその執
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