最近、成人期の肥満が脳萎縮や認知機能低下に関連することが報告されているが、これまで肥満者とアルツハイマー病(AD)患者の脳萎縮パターンを直接比較した研究はなかった。カナダ・McGill UniversityのFilip Morys氏らは、大規模縦断研究2件・1,300例超のデータを用いて、肥満者とAD患者の脳地図を直接比較。両者の脳萎縮パターンが強く相関する一方で、アミロイドβ(Aβ)とタウ蛋白の蓄積には相関が認められなかったことなどをJ Alzheimers Dis(2022年12月19日オンライン版)に報告した。 左側頭皮質と両側前頭前皮質で高い相関 Morys氏らは、米国とカナダにおける多施設AD登録研究Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative(ADNI)から、登録時に軽度ADだった患者群およびBMI、年齢、性をマッチングさせた同数の認知
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