英・University of East AngliaのRasha N.M. Saleh氏らは、欧州アルツハイマー型認知症予防(EPAD)コホートに登録された女性のデータを解析。「ホルモン補充療法(HRT)とアポリポ蛋白(apo)Eの対立遺伝子ε4(apoE4)を保有する女性の認知機能改善に関連を認めた。また、HRT開始年齢が若い方が海馬容積は維持されていた」とAlzheimers Res Ther(2023;15:10)に発表した。 登録時50歳以上の女性1,178例を解析 アルツハイマー病(AD)患者の3分の2以上は女性だが、その理由の1つとして閉経期におけるエストロゲン量の減少が考えられる。HRTは以前から女性の認知機能低下に対する戦略として検討され、初期の観察研究では経口エストロゲンによる認知症予防効果を示したものもあるが、臨床試験の結果は一貫していない。 一方、apoE遺伝子型が
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