2021〜22年に発生した原因不明の小児重症急性肝炎(SAHUA)は、世界35カ国で1,000例超の患児が報告された。オーストラリア・University of SydneyのJulie Phan氏らは、SAHUAに関するシステマチックレビューおよびメタ解析を世界で初めて実施。SAHUAの重症度は高く、アデノウイルス(HAdV)/アデノ随伴ウイルス2(AAV2)の重複感染、および他の病原体との重複感染がSAHUAと強く関連するとJ Infect(2024; 88: 2-14)に報告した(関連記事『原因不明の小児肝炎が112例に、1例で移植』『世界で相次ぐ小児重症肝炎、早期対応を』)。 年齢中央値は3.5歳、肝移植5.9%、死亡1.8% SAHUAは2021年後半に米・アラバマ州、2022年前半に英国でクラスターが発生、その後も不可解な増加を示したことから、世界保健機構(WHO)は世界的な流
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