2017年にアメリカで広まった#MeToo運動以降、過去の性暴力の告発が映画やドラマ業界で相次いできました。時には、撮影や映画作りの過程でハラスメントが起きてしまうこともあります。 今、性的なシーンの撮影に、俳優、制作スタッフが安心して臨める環境を作る専門家「インティマシー・コーディネーター」の起用が広まりはじめています。 日本の映画での最初の取り組みは、水原希子さん、さとうほなみさんがダブル主演を務めた『彼女』で、日本人初のインティマシー・コーディネーターである浅田智穂さんは、この撮影のためにトレーニングを受け、資格を取得したといいます。 浅田さんはその後も、篠原涼子さん主演のドラマ『金魚妻』など、数々の作品に携わってきました。健全な撮影環境を作るために、どんな取り組みが行われているのか。浅田さんに伺いました。 ――改めて、インティマシー・コーディネーターとはどういった仕事なのでしょうか