![天然芝ピッチの上部で屋内フロアを昇降させる複合スタジアムシステム](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ac6b4ccc9bb69832d3c2ca81c055e76ac649edb0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.watch.impress.co.jp%2Fimg%2Fipw%2Flist%2F1508%2F288%2Fyokogawa_00.jpg)
築20年の豊田スタジアムで、可動屋根を固定化するという前代未聞の工事が進む。自己矛盾ともいえる改修は、運用コストを縮減するためのもの。金食い虫の“ハコモノ”にしまいと、豊田市は苦渋の決断を下した。 角のように飛び出した高さ96mのメインマストに、キールアーチ形状の屋根──。黒川紀章(1934~2007年)が手掛けた特徴的な外観を持つ巨大スタジアムは、悩ましい問題を抱えていた。売りの1つである可動屋根がほとんど使われていないという事実である〔写真1〕。 可動屋根は閉じた状態だと長さ223m、幅92mになる。14本の鉄骨梁と塩化ビニール系の膜から成り、蛇腹状に折り畳まれた膜を伸縮する特殊な機構を持つ。 国内唯一のシステムで、建設に関わった関係者の1人は「一品生産の巨大な装置のようなもの。高いし扱いにくい」と揶揄(やゆ)する。 スタジアムを保有する豊田市によれば、竣工した2001年から13年まで
持続可能性を旗印に、スタジアムの後利用や建設時の環境配慮に注力してきたカタール。ドーハ南部に完成した「Stadium 974」には主に輸送用のコンテナを使用。サッカーW杯史上初の仮設スタジアムが誕生した。 ドーハ南部の湾岸エリア、ラス・アブー・アブードに、貨物船に積まれてきた輸送用コンテナが次々と集まった。赤や黄、青、黒と色とりどりに塗装されたコンテナは、クレーンなどで鋼製の巨大フレームの中に次々と差し込まれていった──。 こうして完成したのが、サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で使用されるスタジアム「Stadium(スタジアム) 974」だ〔写真1〕。スタジアムは鉄骨造の地上7階建てで、延べ面積は約12万m2。収容人数は最大約4万人だ。建設に使用したコンテナの数は974個に上り、スタジアム名の由来にもなっている。
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