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傑作に関するm-birdのブックマーク (6)

  • ミレニアム・モラトリアム・ウィズ・オッパイ - Everything You’ve Ever Dreamed

    友人の部屋でこれを書いている。今は日曜の朝だ。僕はこの、初めて訪れた新百合ヶ丘の部屋で、僕の二十世紀末を再生した。違う。自分にしかわからないクロニクルを語るときは正確に記述するんだ。スポーツマンが、ソテーから慎重な手つきで脂肪を切り離すように、曖昧さは排除しなければならない。言葉よ、贅肉を削ぎ落として正しいフォームを獲得しろ。雑主義を否定しろ。必要なのは正確さ、そしてピュアネス。違うかい?僕は訊ねる。闇は答えない。友人も答えない。僕も、答えを求めていない。僕はこの部屋を知っている。友人の部屋は僕の部屋と同じにおいがした。前世紀の終わり、僕は、この部屋にいた。 2000年の初夏、多くのロックスターが黄泉へダイブした年齢に並んだ僕は、突発性の熱病に冒されたように誰にも相談することなく会社を辞めた。金曜の夜。中華料理屋のカウンター席。飛び交うチャイニーズ怒号。乱雑に扱われがちゃがちゃと悲鳴をあ

    ミレニアム・モラトリアム・ウィズ・オッパイ - Everything You’ve Ever Dreamed
    m-bird
    m-bird 2009/01/29
    凄く心にずっしりと響きました。
  • 今年の妹も消えていった…もうすぐ冬なんだな

    去年の今頃、俺は去年の妹に「妹の種」をもらった 春が来て俺は庭に妹の種を植えた 愛情と水をたっぷり注ぎやがて妹の種は芽を出した 妹は7月の終わり頃殻からでてきた 「はじめましてお兄ちゃん///」 彼女は水着だった 透き通るような白い肌、ねだるような大きな瞳、しかも微乳 今年の妹は申し分ないよい出来だ 妹「お兄ちゃん?私の部屋ってあるの?」 俺「いや、いつも俺と一緒の部屋で過ごしてるんだ」 妹「よかった」 俺「ん?」 妹「だって、寝るときも一緒なんでしょ?///」 俺「ま、そうだけど…」 妹「早く夜にならないかなぁ??」 俺「おいおい、まだ朝だって!」 こうして期間限定付きの妹との生活が始まった 初めての夜 俺「この布団でいい?」 妹「うん…」 俺「嫌か?」 妹「嫌じゃないけど…この布団去年の妹の匂いがする…」 俺「え?くんくん…別にしないぞ」 妹「匂い…覚えてるんだ…」 俺「あ!騙したな!

    今年の妹も消えていった…もうすぐ冬なんだな
    m-bird
    m-bird 2008/11/10
    あえてわっふるしない。どの道を採ろうとも、それは兄として精一杯悩んだ上での結論であろう事は明白だからだ。
  • ばあちゃんと自転車

    俺、老人苦手。 「おばあちゃんこ」とか「おじいちゃんこ」とかってスゴイ。 老人慣れしてるヤツってスゴイ。 電車で席も譲れない。話しかけるの怖い。 年に一回くらい田舎に連れて行かれた時の祖父母との対応に常にいっぱいいっぱい。 敬語で喋っていいんだか、親に話すみたいに普通にしていいんだかわからなくて、困る。 胃が痛くなる。 親がいなくなると、話題ゼロ。 田舎帰るの嫌い。 で、中学に入ってからは、部活や何だとかいって、親の帰省に付き合わなくなる。 高校に入る頃には祖父母なんて、一番他人に近い知り合い程度の認識。 ところが、 去年、じいちゃんが死んだ。 葬式はさすがに帰省。 正直、神妙な面持ちをするのが精一杯。全然、涙でない。感情移入できない。 ばあちゃんにも、結局、何も声かけれず。一言も話さず。 それから一年。 親父がいきなり 「ばあちゃんを東京に呼ぼうと思うんだけど、いいか?」 発言。 いやい

    ばあちゃんと自転車
    m-bird
    m-bird 2008/08/04
    ドラマ化決定!
  • 膨らんできちゃった - Everything You’ve Ever Dreamed

    頚動脈で遭難した。地図を引っ張り出してきて神奈川県を見つけ、隣接する東京都、山梨県、静岡県との県境と東京湾、相模湾に面した海岸線に赤鉛筆を走らせる。相模湾の緩いループをすすしゅと、横浜川崎港湾地域の細かい凹凸は適当にギザギザと。リンクを繋ぎ終えると赤い輪郭をした犬が地図上に浮き上がる。川崎市麻生区が耳、三浦半島が前足、真鶴湯河原が後ろ脚、江ノ島がオッパイ。JR東海道線の横浜戸塚間あたりが頸動脈。この区間は長い。時間にして10分以上。この区間での尿意はちょっとした悲劇になる。昨夜。僕を飲み込んだ終電が頸動脈に差し掛かったころ。僕は遭難した。酔っぱらって懸垂選手のように両手で吊革にぶら下がり車輌がレールの継ぎ目を指揮者に奏でるガタントトというビートに合わせ腰を前後にグラインドさせていた僕に想定外の異変。お酒を飲んで血の巡りが良くなったせいだろうか。猛烈な痒み。我慢できない類の痒み。足の裏を蚊に

    膨らんできちゃった - Everything You’ve Ever Dreamed
    m-bird
    m-bird 2008/08/03
    股ズレが痛いときにも、似たような感覚になるのさ。
  • コンビニでゲロ吐いてたの、小さい子が - リツエアクベバ

    あかいくるまにガキ二人を乗せて大手スーパーに。息子が明日から部活の合宿なので、細々とした買い忘れたものを買いに。 で、ふと「あそこ、左折するぞ」と。いや急にその角を曲がると「サンジャポ商品を売ってるコンビニ」があったな、と。あの変な宣伝のポテトを買って行こうぜと。 コンビニ入って、商品にべたべたと印刷された変な宣伝写真を見ながら息子ときゃーきゃー言ってて。娘もケラケラ笑ってて。そのとき、店の向こうの隅で、じゃばじゃばと液体が一気に流れる音がした。 小さい男の子が、じゃばじゃばと一気にゲロを吐いてた。慌てる母親。あの調子だとまた来るぞ、と思ったら、再度じゃーっと吐いた。 「すみません、子どもが吐いてしまいました」と母親が店の人に言う。様子をうかがいながら、店の人に言った時点でこれは出る幕ではないな、と判断しようとしてたんだけど。 「ゴム手袋じゃない? 必要なの」「モップを出さなきゃねえ」と。

    コンビニでゲロ吐いてたの、小さい子が - リツエアクベバ
    m-bird
    m-bird 2008/07/29
    これは名文。感動した。 やっぱりかーちゃんは凄いんだ。
  • 駄菓子屋ガール・ロックンロール - Everything You’ve Ever Dreamed

    地元にある駄菓子屋は婆さん一人で切り盛りしてるような小さい店でお世辞にも綺麗とはいえない。もう25年も前の話になるのだけれど、婆さんの駄菓子屋の店頭にはカラフルな飴玉がつまった瓶、駄菓子、水風船、零戦ヒコーキが溢れ、毎日のようにボンクラ小学生が取り囲んでいた。僕もそのうちの一人で「うまい棒」や「よっちゃんイカ」や「ベビースター」を毎日のように買っていた。そこは僕らの宝島だった。 ガンプラが流行ったとき、プラモ屋が「ド・ダイYS」とザクの「武器セット」を抱き合わせにするような阿漕な商売をして、「あそこではもうプラモ買わねー」「エンガチョ」「店の前に犬のウンコ置いちゃおうぜ」「立ちションしよーぜ」と百円玉3枚を握り締めたボンクラ小学生の失望と顰蹙と怒りの標的になったけれど、婆さんはそんな商売っ気を微塵も見せることなくガンプラが入荷するや否や「シャーガンダムあるよ〜」と僕らに声を掛けてひとつずつ

    駄菓子屋ガール・ロックンロール - Everything You’ve Ever Dreamed
    m-bird
    m-bird 2008/07/24
    思わず"傑作"タグを作った。何これ。目から塩水止まんない。
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