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見たら読むに関するm-ism6021のブックマーク (24)

  • 『イップ・マン 序章』 - うろおぼえ日常

    『イップ・マン 葉問』を観てから一ヶ月ほど。ようやっと『イップ・マン 序章』が公開されるというので行ってまいりましたよ、シネマート心斎橋へ。製作順とは逆の順番での上映になってしまったのですが、ともあれ公開されてめでたいことだと、いそいそと出かけたものの、訪れるたびに変貌と進化を遂げている大阪駅付近のトラップにかかり、ギリギリの到着でした。予告で流れた『処刑剣』に、おぉぅ、と思ったけど次に流れた、『酔拳』の予告がオモロくて…いやいや、ジェイ・チョウさん何してはりますのん…、ジェイ・チョウのために観に来なきゃならんか、と思いましたよ。 ともあれ『序章』です。先に『葉問』を観ちゃったものですから、『葉問』のアレとかアレのいきさつが描かれてるんだろうな、と期待してたところは、全然描かれてなかったです、アレ?最大の関心事だった、サイモン・ヤムってどうしてああなっちゃったんだろうね、とか。やはりこれは

    『イップ・マン 序章』 - うろおぼえ日常
  • 汝の隣人のブログを愛せよ | LOVELOG

    au one netのブログサービス 『LOVELOG』は2014年6月30日をもちまして提供を終了致しました。 永らくのご利用、誠にありがとうございました。 引き続きau one netをご愛顧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※お手数ではございますが、新ブログにて閲覧の皆さま向けにブログURL変更等をご周知いただけますよう、お願い申し上げます。

  • "わたしたちは貴方がたにとってなんですか?"『わたしを離さないで』 - 私設刑務所CHATEAU D'IF

    カズオ・イシグロ原作小説映画化。 寄宿学校ヘイルシャムで暮らす三人、キャシー、トミー、ルース。幼い頃から一緒だった三人は、ヘイルシャムの他の子供達同様、ある未来を決定付けられていた。「提供者」……成長した三人にも、やがてその時が迫る。だが、ふとしたことで彼らは、わずか数年ながら、その未来を逃れることができるという噂を聞きつける……。 第一回関西映画クラスタオフにて観た映画。 http://d.hatena.ne.jp/chateaudif/20110327/1301193895 そこは絶望しかない世界。一度「提供者」として生まれれば、そこから外れる生き方はできない。映像にも設定にもSF映画的な世界観の作り込みはなく、読んでないがたぶん抑制された文章で(悪く言えば曖昧に)書かれた原作を、そのまま映画化してるんではないかな。そういう意味ではディストピア映画らしくはないのだが、それゆえに「そう

    "わたしたちは貴方がたにとってなんですか?"『わたしを離さないで』 - 私設刑務所CHATEAU D'IF
  • 「イリュージョニスト」 - 虚馬ダイアリー

    原題:L'illusionniste 監督・脚色・キャラクターデザイン:シルバン・ショメ オリジナル脚:ジャック・タチ かつては人気を博した日々も今は昔。 家族もなく、黄昏の日々の中で、うためにドサまわりを続ける、初老の手品師。その名もジャック・”イリュージョニスト”・タチシェフ。 時は1959年。テレビの登場で興行が頭打ちになっているパリでの仕事をなくして、海を渡り、イギリス・ロンドン。ロックバンド・ブームの波にさらわれ、流れ流れてスコットランドのド田舎のレストランで営業する。 狭いレストランでは、電気開通のお祝いのパーティが開かれていて、そこで披露した彼が得意とする手技は目を惹き、拍手喝采。その技に惹かれて、ひとりの少女が彼に興味を示す。名前をアリスという。彼女は手品師の技のひとつひとつに感激し、タチシェフ氏は彼女に、かつて生き別れた娘の面影を見て、赤いを手品とともにプレゼント

    「イリュージョニスト」 - 虚馬ダイアリー
  • 『塔の上のラプンツェル』を見た。 - リンゴ爆弾でさようなら

    果報は寝て待つな。 ディズニー長編アニメ50目の作。北海道には一つしかないIMAX3Dで見てきました。 魔法の髪を持ち生まれてきた姫、ラプンツェル。しかし彼女は生まれてすぐに、その力を独り占めしようとするこわーい魔女にさらわれてしまう。その魔女は自分を母と偽り、ラプンツェルを人里離れた塔の中で育て、外へは出さず、髪も切らせずに育ててきた。時は流れラプンツェル18歳の誕生日が近付いたある日、彼女は外の世界に出て自分の誕生日になると現れる無数の光の正体を確かめようとする。しかし母親に反対され、外に出ることを許されなかった。そんな中、フリンという手配中の盗賊が偶然ラプンツェルの住む塔を見つける・・・というストーリー。 というわけで『カリオストロの城』チックな話。個人的に好きだったシーンはラプンツェルがはじめて塔の外に出たとき、その嬉しさと母親への罪悪感で感情がいったりきたりするところ。ここは

    『塔の上のラプンツェル』を見た。 - リンゴ爆弾でさようなら
  • 絡め取られて−『塔の上のラプンツェル』感想 - Stroszekの日記

    TOHOシネマズ有楽座で、『塔の上のラプンツェル』を観てきた。(Dir. Byron Howard and Nathan Greno, Tangled, 2010.) 面白かったので、どこが面白かったのか考えてみる。以下、内容に触れています。 原題はTangledというんだけども、これは「絡め取られて」という意味。ラプンツェルは何十メートルもある長い金髪を自由自在に動かせ、母親(実は魔女)を塔の上に引揚げるのに使ったり、塔への侵入者である盗人を捕まえるのに使う。このことから原題はラプンツェルの髪の毛に「絡め取られ」ることを意味しているのかと思うが、実はラプンツェル自身がこの髪の毛に「絡め取られて」いることをも意味している。 そもそもの原因は、ラプンツェルの出生にまで遡る。彼女の母親である王妃が、妊娠中に病気になった。病を治癒するために必要なのは、「魔法の花」。それは魔女が若返りの薬として大

    絡め取られて−『塔の上のラプンツェル』感想 - Stroszekの日記
  • ファンタスティックMr.FOX | 映画感想 * FRAGILE

    新作映画・旧作映画・日未公開映画のレビューブログ。面白い映画・DVD・ブルーレイなどを紹介・批評・考察しています。あらすじ、ネタバレあります。 アクション、コメディ、SF、ホラー、ファンタジー、ミステリー、サスペンス、アニメ、ドラマなど。 ファンタスティックMr.FOXFANTASTIC MR. FOX/2009年/アメリカ/ウェス・アンダーソン 「アンチクライスト」でキツネがしゃべると聞いてびっくりしました。キツネがしゃべる! といえば「ファンタスティックMr.FOX」ですよ(こじつけだなあ)。ロアルド・ダール「すばらしき父さん狐」の映画化です。2010年3月に、海外版ブルーレイで鑑賞しました。そのときの感想は↓「コララインとボタンの魔女」や「かいじゅうたちのいるところ」とはまったく違う方向性で、完全に完璧な映画化をしていると思います。みんな超かわいい! 映像が絵の目線なんですよね。

    ファンタスティックMr.FOX | 映画感想 * FRAGILE
    m-ism6021
    m-ism6021 2011/03/19
    すごく見たい。ネタバレの一言だけとっておく。
  • 4時間38分『ヘヴンズ ストーリー』 - うろおぼえ日常

    4時間38分、という長尺である、ということが話題だった『ヘヴンズ ストーリー』。1週間限定で神戸にやってきたので、KAVCへ観に行ってきました。「間にトイレ休憩タイムがあるほどの長尺である」ということが宣伝にて強調されるということは、「長尺ながら気にならないほどおもしろい」という自信を持ってお送りされている証左で、ホラー映画で失神者続出!などと共通している宣伝手法といえるところがあるのやもしれませぬ。“ホラー”と、この“罪と罰”的なストーリーとは次元が違うじゃない、と思われるかもしれないけれど、映画であるからには、見世物的なところがあるはずで、『ヘヴンズ ストーリー』もナゾや伏線、バイオレンスや精神的崩落などの様相が映画的ロケーションを舞台に展開して、観る者を飽きさせないわけです。 先日観た『悪魔を見た』といい、復讐、って映画のテーマとして古典的なんだな、と思う。誰もがすぐ連想できるであろ

    4時間38分『ヘヴンズ ストーリー』 - うろおぼえ日常
  • 新世紀のダーティーハリー 悪魔を見た - The Spirit in the Bottle

    イ・ビョンホンが出てる、ということぐらいしか事前知識がない状態で韓国映画を見たのだった。まあ、タイトルからラブロマンスではないだろうと思ってはいたのだが。キム・ジウン監督「悪魔を見た」を観た。 よく考えると割と珍しく「冷たい熱帯魚」からアジア映画を連続で観ている。まあ、僕の場合邦画を劇場で観るのが珍しいのであって香港映画韓国映画を見ること自体は珍しくないのだけれど。 物語 ある夜、タイヤのパンクで立ち往生した女性が何者かに襲われ誘拐拉致され、その後殺された。被害者の婚約者で国家情報院(前KCIA)の捜査員スヒョンは警察とは独自に復讐に燃える。3人目の容疑者の息子から隠れ家を聞き出し忍び込むとそこに婚約者の指輪があった。一方、連続殺人犯であり塾の送迎バスの運転手であるギョンチョルは警察から狙われていることを知り、生徒を一人拉致し農場でことに及ぼうとする。そこにスヒョンが駆けつけ二人は対峙。

    新世紀のダーティーハリー 悪魔を見た - The Spirit in the Bottle
  • http://d.hatena.ne.jp/tianbale-battle/20110306

  • 「チャッピー」のカットされたシーンについて | ナマニクさんの暇潰し

  • Destroy All Monsters!!  『悪魔を見た』 - 殺風景の記録

    チェ・ミンシクって、元ジョーダンズの三又又三に似てるね。それに石橋凌を混ぜた感じ。(以降、ネタバレあります) 婚約者を残忍な連続殺人犯ギョンチョル(チェ・ミンシク)に惨殺された国家情報院捜査官スヒョン(イ・ビョンホン)が、復讐鬼となって極秘捜査でギョンチョルを追いつめて行き、婚約者が受けた以上の苦しみをギョンチョルに強要させてようとしていく…。 『グッド・バッド・ウィアード』の印象も記憶に新しいキム・ジウン監督の最新作。レディースデイだった所為もあってか、イ・ビョンホン目当てと思わしき年配の奥様方も多く見受けられました。御夫婦で来られてた御婦人は鑑賞後に「もう、残酷だわ…」と旦那さんに愚痴を漏らしていた。そうですよねー。残酷ですよねー。いや、そこがいいんじゃないっすか!!いやもう今作は、鬼才キム・ギドク監督の狂気の世界、パク・チャヌク監督の復讐三部作、一連のポン・ジュノ監督作品、近年でもデ

    Destroy All Monsters!!  『悪魔を見た』 - 殺風景の記録
  • 『イップ・マン 序章』(ウィルソン・イップ) - Devil's Own

    "葉問(Ip Man)"2008/HK 私は、香港映画にはあまり明るい方ではないが、『イップ・マン』がその歴史と蓄積を踏まえて作られた映画だということはよくわかる。キン・フーなどに代表される武侠映画のモンタージュ理論から、ブルース・リー以降肉体を時代を経て、そこにワイヤーやCGのテクノロジーも加わっていく。こうして見ていくと、カンフー映画歴史は、重力などの自然原則からいかに肉体を解放していくかに腐心してきたかに見える。『イップ・マン』における格闘シーンにも、もちろん先に述べたようなノウハウが随所に生かされおり、俳優たちも華麗なアクションを見せてくれる。一方、ここでは極端に人間離れした表現はむしろ抑制されてもいる。超人的な運動表現がいくらでも可能になった現代において、あくまで「無力な人間」としての武術家を描いているのだった。『イップ・マン』のすばらしさはこの原点回帰ともいえるアプローチにあ

    『イップ・マン 序章』(ウィルソン・イップ) - Devil's Own
  • ミヒャエル・ハネケ監督作品『白いリボン』 - うろおぼえ日常

    『ウッドストックへようこそ!』を観た同じ日に観た『白いリボン』について書いてみます。ハネケの作品は初めてちゃんと観ました。ハネケ作品についての評判をよく見かけるので、観てみたいと思いつつもたまたまタイミングが合わずにいました。シネリーブル神戸は祝日ということもあって、最前列まで埋まっていて驚きましたよ、ハネケって人気あるのだな(パルムドール効果もあるのか)。 普段は自分の印象をうろおぼえで書いてから、ほかの方の感想を読むのですが、『白いリボン』は先にちょっと事実確認をしたかったので作品名でググってみたところ、感想がたくさんでてきた。『白いリボン』を観にいく層は、多くブログ等で感想を書く層でもある、ということになんとなく、なるほど、と思う。ハネケ作品であることを意識して観にいく層、といえましょうか。ハネケ作品のもやもやについて考えて書かずにおれなくなる、というか。さらにそれらのいくつか読んで

    ミヒャエル・ハネケ監督作品『白いリボン』 - うろおぼえ日常
  • 『イップ・マン 序章』 - 真魚八重子 アヌトパンナ・アニルッダ

    東京国際映画祭で『イップ・マン 序章』『イップ・マン』を観ました。原題は『葉問』『葉問2』、日では2作目に当たる『イップ・マン』しか公開しないという噂。 この2作は詠春拳の師匠で、ブルース・リーにも教えを施した葉問(イップ・マン)の伝記映画。葉問をドニー・イェンが演じます。 『イップ・マン 序章』は感銘を受けましたよ。 お話は戦前から始まります。裕福な葉問(イップ・マン)は佛山という武術が盛んな土地で暮らし、人々から信頼される徳の篤い人物。詠春拳の遣い手としても優れていますが、謙虚なので武館を開くことはしません。それでもみんなが何かと相談にくるので、は葉問が自分の子どもより武術を大事にしていると癇癪を起こすため、なるべく自宅に武道家が訪れるのを避けたりと、恐家状態。 しかし日中戦争が起こり、葉問の立派な邸宅は日部に占拠されます。葉家族は一気に困窮へ陥り、一文無しでその日の米に事

    『イップ・マン 序章』 - 真魚八重子 アヌトパンナ・アニルッダ
  • 歴史的怪作!「Scott Pilgrim Vs The World」感想 | THE MAINSTREAM

    new entries 今後はnoteで継続します (03/31) 来週、「”ロックな女性”の歴代アルバム100選 ビリー・ホリデイからアリアナ・グランデまで」という企画をやります! (03/03) ソランジュ〜「スーパースターの妹」が、インディ・カルチャーでの信頼絶大のクリエイターになるまで (03/02) 最新全英チャート (03/02) もう、予想がはじまっている!来年のオスカーの期待作 (03/01) categories 全米チャート (472) 全英チャート (456) 全米映画興行成績 (468) 海外TVドラマ (212) 音楽ニュース (347) 映画 (302) ブラジル (91) 個人話 (155) 2017年間ベスト (6) 2018年間ベスト (16) CDレヴュー (6) CDレヴュー (1) FromワーストTo ベスト (34) Spotify (10) ア

  • 「悪人」 - 虚馬ダイアリー

    監督 李相日 脚 吉田修一/李相日 音楽 久石譲 下高井戸で落ち穂拾い えー。全然関係ないんだけど。 以前、録音したナインティナインのラジオをぼんやり聞いていたときに、岡村隆史が加藤ミリヤと西野カナを比較話になったとき、西野カナはどっちかというと「純粋な恋愛」を歌うけれども、加藤ミリヤは「二番目でもいいから捨てないで欲しい」という、男への依存が高い、だまされやすい女の子の気持ちを歌う、という指摘をしていた。 ぼくは加藤ミリヤの歌をよく聴いているわけではないので「へえー」などと思いながら、聞き流していたのだけれど。 で、まあこの「悪人」を見てふいにその件を思い出したのは、劇中に加藤ミリヤの歌が流れたからである。 この映画の発端は、ひとりの女性の、ある男への執着から始まっている。 石橋佳乃は、久留米から福岡に出てきて、保険の外交員をしながら、夜は出会い系サイトで性欲を満たす。けれど、当に好

    「悪人」 - 虚馬ダイアリー
  • 大傑作!なのに日本公開は未定!『レイジング・フェニックス』 - シン・くりごはんが嫌い

    『Raging Phoenix(レイジング・フェニックス)』をUK盤ブルーレイにて鑑賞。 大傑作! 『チョコレート・ファイター』で世の中の男子を文字通りノックアウトしてしまったジージャーたん主演のタイ映画。2009年の作品だが日での公開が決まっていなかったのでUK盤ブルーレイを購入した。ハッキリ言って買ってよかった。ホントに素晴らしかった。 タイ語で喋ってて、英語字幕で見たのだけれど、なんとストーリーの8割は分かってしまうくらいしっかりとした映像言語を持っている。なぜストーリーが分かるかと言うとやっぱりどこか変わったいびつな形の物語だからだ。制作は『チョコレート・ファイター』のピンゲーオ監督でメガホンをとったのがその編集をしたラチェーン・リムタラクン。 ひょんなきっかけでタイ式酔拳を習う事になったジージャーがそれを教えてくれた仲間と、悪いことしてる組織を壊滅させるために立ち上がるというの

    大傑作!なのに日本公開は未定!『レイジング・フェニックス』 - シン・くりごはんが嫌い
  • Scott Pilgrim Vs. The World - Devil's Own

    エドガー・ライト新作。アメリカでは初めてなのかな。ユニバーサルえらい。カナダのグラフィックノベルが原作なのだそう。アマチュアバンドでベーシストをしている冴えない主人公スコット・ピルグリムが、エキセントリックな風貌の少女ラモーナに一目惚れする。アマゾンの宅配員をしているラモーナに会うために、ネットでCDを買ってきっかけをつくり、デートにこぎつけるスコット。だがラモーナと付き合うには、超能力を持つ7人の悪の元カレを倒さなくてはならなかった、というストーリー。おもしろそう。日人役で斉藤祥太・慶太兄弟が出演しているので、なんとか日でも公開してほしいところ。またヘンな邦題つくだろうけどもそれは許す。プロディジー、ブラッド・レッド・シューズ、ティン・ティンズ、コーネリアスと高校生マインドをくすぐる選曲が素敵すぎ。

    Scott Pilgrim Vs. The World - Devil's Own
  • "忌み子を忌み子たらしめるもの"『スプライス』(ネタバレ) - 私設刑務所CHATEAU D'IF

    『スプライス』 予告編 スプライス(字幕版) ヴィンチェンゾ・ナタリSF/ファンタジー¥2000 ヴィンチェンゾ・ナタリ監督と言えばデビュー作『CUBE』だ。 冷えた映像美と、ゲーム性に溢れながら無味乾燥とした殺戮シーン、登場キャラクターの人物配置と最後に生き残る者の人選に、『セブン』『ゲーム』を撮ったデヴィッド・フィンチャーのような透徹した人間観を持つ技巧派の才人監督が登場した、と捉えた向きは多かったのではないか。だが当時、僕はそれにすんなりとうなずけなかった。練り込まれた設定と美術の裏に「ぼくのかんがえたひみつのめいきゅうはすごいだろう」とでもいうような、若さと無邪気さ、小さく閉じたスケール感を感じたように思ったからだ。 次作『カンパニー・マン』は、その二つのナタリ観、どちらが正しいかの証明になる、と思われた。果たして同じく冷たく不安感を煽る映像に加え、現実に疲れた夢見がちなサラリーマ

    "忌み子を忌み子たらしめるもの"『スプライス』(ネタバレ) - 私設刑務所CHATEAU D'IF