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ブックマーク / www.kek.jp (2)

  • 加速器の歴史

    物質の究極の構造を調べる 「もの」はなにからできているのか。これは人類が太古の昔から追究してきた根源的な疑問です。19世紀までに化学者は、化学反応の研究をとおして「元素」という概念に到達し、元素は「原子」という形で存在することを示しました。20世紀は物質の研究がさらに大きく進んだ時代ですが、それを可能にしたのが加速器です。 100年ほど前、ベクレルによって放射性元素が発見されました。1896年のことです。放射性元素はアルファ線などを出しながら別の元素に変わっていきます。それまで元素は不変不滅のものと信じられていましたので、この発見は驚くべきものでした。 おなじ頃、トムソンによって「電子」の存在が確かめられました。ラザフォードは、放射性元素から飛び出してくるアルファ線を標的物質にぶつける実験から、原子は「原子核」と電子から成り立っていることと、原子核という固い芯があることを発見しました

  • パーキンソン病はなぜ発病する

    パーキンソン病はどんな病気 パーキンソン病は「ドーパミン」をつくる黒質(図1)という脳組織がどんどん死んで行く病気です。神経伝達物質である「ドーパミン」が不足すると、手や足に麻痺や痙攣が起こり、次第に命を脅かすようになる難病です。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケル・J・フォックス、ボクシングの元ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリは若いころから手や足の痙攣や麻痺に苦しんできました。画面やリングで病気を微塵にも感じさせないのはプロ中のプロです。今週の記事はこのパーキンソン病の謎に迫ります。 パーキンソン病の原因は 人は老いてくると、次第に脳の働きが鈍くなってくるのですが、最近、「パーキンソン病」や「認知症(アルツハイマー病等)」だけでなく、「脳の老化現象」に脳神経細胞の「異常な死」が深く関係していることが分かってきました。では、なぜ細胞が死んでしまうのでしょうか? 主な原

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