白亜紀後期、北米大陸にできた内海の湿地帯を泳ぐデイノスクスを描いたイメージ図/Márton Szabó/University of Tübingen (CNN) かつて恐竜を捕食していた巨大な爬虫(はちゅう)類の口はアリゲーターのように幅が広かったが、今は絶滅したこの生物が隆盛を誇った要因は、現代のアリゲーターが持たない特徴を備えていた点にあった。それは塩水に対する耐性だ。 デイノスクスと呼ばれるこの爬虫類は、これまで地球に生息したワニ類の中で最大の部類に属する。体長はほぼバス1台分で、生えている歯の大きさはバナナ並みだ。約8200万前から7500万年前にかけて、最強の捕食者として北米の川や入り江に暮らしていた。 学名の意味は「恐怖のクロコダイル」だが、デイノスクスは一般には「グレーター・アリゲーター」の呼称で知られる。従来の研究でも進化の系統はアリゲーターとその祖先に分類されてきた。しか
