この質問、一番よく訊かれるのですが一番答えにくい質問です。 結論から言えば、「砂糖の許容摂取量」など、存在しません。 砂糖は食品分類上、炭水化物(糖質)ですから、その中の砂糖だけをことさら取り上げることは無意味であり、炭水化物全体の摂取を考えなければなりません。 炭水化物にはご飯をはじめ、パン、そば、うどん、パスタ、芋など様々なものがあり、これらの摂取量とのバランスで、砂糖をどう摂っていくか、という問題になります。例えば、砂糖を全く摂らなくても、ご飯やパンを食べ過ぎれば、炭水化物の過剰摂取になってしまうからです。このほど発表された「第6次改定 日本人の栄養所要量」によれば、摂取カロリー全体の少なくとも50%は炭水化物から摂るように勧めています。厚生省の国民栄養調査をみても、炭水化物の摂取量の全体の摂取カロリーに対する割合は50%をやや超えたあたりで推移しており、脂質の摂取量が増加していると