“ぐっさんのショー” “ぐっさん”である。 ものまね、歌、司会、声優、俳優… 「芸能人」という言葉は、この人にこそふさわしい。 だが、実は別に「芸能人」にはこだわらないのだ。 歌も笑いも大好きだけれど、違う仕事でも構わない。 こだわっていることは、ただひとつ。 意外な“それ”が浮き彫りになるのである。 切り替える間もないほど 多忙ゆえ、映画は楽しい テレビの画面の中、ぐっさんはシロイルカの頭を触っていた。土曜の朝8時半過ぎ。大阪からの生放送だ。同じ日の昼、ぐっさんは六本木の映画会社で「非常によかったです」と言った。映画『のぼうの城』の話だ。朝のシロイルカのシーンから、おおよそ5時間後のこと。 「これは日本でしか作れない映画で、世界に誇れる作品だと思います。それに出てるのが誇らしいです。仮に出てなくても観たかっただろうし、人にも勧めてたでしょうね」 『のぼうの城』は、