東京大学関連ベンチャーのHarvestX株式会社は、ロボットによる完全自動栽培で農業における課題解決を目指している企業。 今回は同社の完全自動栽培実現への取り組みにフォーカスしてみよう。 ミツバチの代わりはロボット現在、レタスなど葉物類の植物工場が展開する一方で、果物類の多くはミツバチを媒介とした虫媒受粉に依存しており、受粉収穫の不安定さや飼育管理のコストが課題となっている。 そんななか同社は、ミツバチの代わりにロボットを活用する授粉・収穫技術の開発を進め、イチゴの自動栽培ロボットの実証試験機「XV1」を開発。植物工場におけるイチゴの受粉から収穫までの栽培の完全自動化に向けた取り組みを推進中だ。 「XV1」は、デプスカメラと同社開発の画像処理アルゴリズムを活用して花と果実を認識し、2種類の専用アタッチメント(特許出願中)で自動授粉・収穫を行うことができる。また、より広い農園での農作業が可能