音楽がレコードやCDというパッケージを経ることなく、例えばアップルのiTunesなどを使って、聞きたい1曲だけを購入して聞くことができる時代になった。このサービスが始まった当初、日本の音楽業界や家電メーカーは、米国の一部テクノロジー企業が起こした、音楽業界の常識をわきまえない挑戦だと考えた。このとき、時代の変化を読み違えた結果は、今の日本に色濃く残っている。 ここで起きたのは、聞きたい音楽を楽しみたいという、CDを買うことの先にある本質へのあくなき追求であった。音楽がCDからネット配信の時代に変わり、中間搾取をしていた音楽産業は大きな変化をせざるを得なかった。インターネットが音楽産業に害悪だという人もいるが、違うであろう。レコード会社のプロデュース機能任せだったアーティストが、音楽を聞き手に届けることに専念することができるようになった。それによって、コンサートを筆頭にファンとの音楽交流を再
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