たとえばの話で、そう遠くない未来のある日、リリースされたばかりの『System Shock 3』をプレイするとしよう。あなたはかっこいい宇宙船のなかで、エイリアンやロボットとの銃撃戦を満喫する。期待に違わず、すばらしい作品だ。ちょっとした用事のためにプレイを中断し、コンピューターの電源を切ってどこかへ出かける。戻ってきてはじめからやりなおすと、銃撃戦のあとはきれいに掃除されていて、宇宙船の内部は新品同様に美しい。 一般的な話だが、プレイによって変化するオブジェクトの飛散や特殊効果は、ゲームの開発者が用意したプリセットから派生するものだ。あたりまえのことだが、プレイによって配置が変更されたオブジェクトは、新しいセーブデータを読み込むと同時にもとの位置に戻されなくてはならない。では、いったい誰がその後かたづけをしているのか。もちろん、何らかのプログラムのはずである。 『Viscera Clea
