1月22日、独連銀総裁は日銀の動きを念頭に「各国の競争的な通貨切り下げを招くリスク」と警告したが、ユーロは危機前の水準に比べれば対円で今も大幅に安く、日本の2%の物価目標も成功するより失敗する見込みの方が大きい。写真は2010年9月撮影(2013年 ロイター) 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバイトマン独連銀総裁は21日の講演で、「為替レートの問題がますます政治問題化する可能性がある」と述べ、中銀の役割を拡大して大胆な緩和政策を迫ることは、各国の競争的な通貨切り下げを招くリスクがあると警鐘を鳴らした。 この講演はタイムリーだった。日銀は21日─22日の金融政策決定会合で、2%の物価目標を導入することを含む新たな緩和策を決定し、円が弱まる一方でユーロが上昇するという過去6カ月のトレンドを後押しする政策を打ち出した。 バイトマン総裁が何を懸念しているかは明らかだ。ウニクレディトのエコノミ
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