(ブルームバーグ):大胆な金融緩和によるデフレ脱却を主張するリフレ派のエコノミストで、三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所の嶋中雄二所長は、「2、3月のどこかの時点で、5つの消費者物価指標のどれかがゼロないしマイナスに突っ込む蓋然(がいぜん)性がかなり高い」として、4月中の追加緩和を予想している。 嶋中氏は市場を驚かせた10月の追加緩和を予想した。ブルームバーグ・ニュースが2月5日から10日にかけて、エコノミスト35人を対象に実施した調査では、26人が年内の追加緩和を予想。うち4月は7人にとどまっており、10月30日の予想が最も多い。 嶋中氏の早期追加緩和の予想は、円安の経済への影響を考えて日銀は当面政策を維持するとの見方とは対照的だ。ブルームバーグ・ニュースは2月12日、関係者への取材を基に、現時点で一段の追加緩和を行うことは日本経済にとってむしろ逆効果になるとの見方が日本銀