「自分に甘い」「自分に弱い」という言葉をスポーツにおいても、スポーツ以外においても、よく聞く。 「もっと自分に対して強ければ」 「もっと意志の強い人間であれば」 もっといい成績、もっと思い通りのことになると思っているからこそ、出る言葉だと思う。 ただ、ちょっと待ってほしい。そんなに「自分」という人間はクソなのかということだ。 例えば、「自分に負けてしまった」という言葉だ。自分が自分に負けるとはどういう意味なんだろうか。負けたということは、誰かが勝ったということだ。自分が自分に負けたということは、負けた自分と勝った自分が、自分のなかに存在するということになる。 私たちが、「自分に克つ」とか「自分に甘い」とか、メンタル的な言葉を発するとき、必ずと言っていいほど「自分」という人間は弱くて、甘くて、怠惰で、もうどうしようもない人間だと見なしている。 ポジティブシンキングと言っている割に、「頑張れ」
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