昔、とあるコンシューマゲームのプロデューサーと話をした時のこと。そこで作っている製品は、マスターアップ期限日が迫っていました。しかし、なんとか完成点は超えていたものの、細かい不満点かいくつか出てきました。そこでどうするかという話になったときにプロデューサーの言ったこと、それが「開発時間を伸ばしたい(そして不満点を解消したい)気持ちはわかる。だけどそれをやったからといって、その時間の分だけ製品がよくなるわけではない。だから、不満点を残しても、思い切るタイミングを見つけないといけない」ということ。当時は、その言葉をあまり考えずに受け取り、まあ不満点が残っていても発売日は守らないと各所に迷惑がかかるし仕方ないか、という程度、悪く言えば営業的な言い訳程度に思っていました。 しかし数年が経ち、この言葉を思い返してみると、商業的なものではなく、制作というもの全般において、かなり深い意味を持っていたので