最近、家電業界では、地上デジタル放送を録画できるチューナーカードが発売解禁になったことが話題だ(関連記事)。だが普通の人がこのニュースを聞いて驚くのは、「今まで地デジのチューナーカードって禁止されてたの?」ということだろう。 これまでパソコンに内蔵した地デジチューナーはあったが、単体のカードは販売できなかったのだ。行政や業界にとっては地デジの普及が至上命題のはずなのに、一体なぜカードを禁止していたのだろうか。 それは「地デジの映像をパソコンで処理すると、コピーフリーになってしまう」というARIB(電波産業会)の主張による。ARIBは、「地デジのデータが通るパソコン内部すべてを暗号化する」*という高いハードルをクリアーした機器にしか認可を与えなかった。おかげで、地デジチューナー内蔵パソコンの比率は数%しかない。 ※ 地デジの番組は、放送波に「MULTI2」というスクランブルをかけたうえ、映像
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