連載11回目の今回は,ファイル処理について解説します。ファイルを扱えるようになると,実用的なプログラムを作成できるようになり,プログラミングの世界が広がります。なんだか難しい印象があるかもしれませんが,特別なことをいくつも覚える必要はありません。これまで勉強してきたことの延長線上で理解できます。なぜ,延長線上で理解できるかというと,C言語には「ストリーム」という様々な装置に対する入出力を統一的な方法で行うための仕組みが用意されているからです。 ストリーム入出力とは まずストリームとはなにかを解説するところから始めましょう(図1)。ストリーム入出力では,文字単位や行単位でファイルを読み書きする関数が直接ファイルをアクセスするのではなく,OSが設定したバッファ*1にアクセスして,バッファとの間で読み書きを行います。つまり,ストリーム入出力はバッファを使った入出力です。 バッファの内容がすべて読
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