「日本の女子サッカーはこんな劣悪な環境なのに、よくやった!」という声をよく聞きますが、コレって本当なの? 1週間以上たってもまだまだ終わらない“なでしこジャパン”フィーバー。W杯制覇という偉業をもってすれば当然のことだが、実は彼女たちの実情が正確に報道されていない面が、いまだある。 たとえば、優勝した翌日の朝日新聞朝刊の一面記事には、こう書かれていた。 「日本代表は多くがアマ選手だ。昼間働いて夕方から練習に打ち込む」 このように、女子サッカーは「環境的に恵まれていない」と思い込んでいる人も多いだろう。だが、少なくともこの記述の前半部分は誤りである。今回の女子W杯に出場した代表21名のなかで、純粋にアマと呼べる選手は阪口夢穂、上尾野辺めぐみ(ともにアルビレックス新潟レディース)、岩清水梓、岩渕真奈(ともに日テレ・ベレーザ)、丸山桂里奈(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)、福元美穂(岡山