溶融炉爆発が伝えられたフランス南部ガール県マルクール周辺には多数の核関連施設が集中している。日本でいえば、原子力関連施設や研究所などが複合的に集まる茨城県東海村に相当する地区になっているという。 日本の専門家の一人は爆発の原因について「爆発した炉の大きさが分からないので、被害がどの程度広がるかは分からない。ただ、現時点では環境に大きな影響が出ているとの情報はないようだ」と話した。 原子力産業協会などによると、マルクール周辺の核施設の中心事業は使用済み核燃料の処理。原発の使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜた混合酸化物(MOX)燃料を製造する施設や、低レベル放射性廃棄物を処理する施設がある。使用済み燃料の処理施設は1950年代に操業を開始したという。(共同)