このシリーズも今回で9回目となりました。将来、起き得る危機を「予見」し、対策をして「回避」し、「リーダーシップ」で全体的な底上げを図る。それでも実際に起きてしまったら「被害軽減」に努める。 では、その次は? そう。二度と起こさないようにするためにはどうすればよいのか、を考えなければなりません。今回は「再発防止力」がテーマです。当研究所では「危機発生の経験と向き合い、より効果的な危機管理や社会的信頼の回復を実現していく組織的能力」と定義しています。 「再発防止」のためにも、まずは「事実解明、原因究明」が重要 「再発防止」は、謝罪会見で登壇者が終盤に力を込めて言う言葉だと思います。「原因究明を徹底し、再発防止に努めていきたい」。苦渋の表情で語る決意は紛れもない本心から出てくるものでしょう。 ですが私は、この言葉が謝罪会見で使われることに違和感を持っています。「起きたばっかやん」と。 記者会見で