政府が大飯原発の再稼働を正式決定したことを受けて、関西電力は16日、3号機の再稼働に向けた作業に着手した。ただ、3、4号機がそろってフル稼働に入り、出力が最大になるには6週間かかる見通し。長期間の停止状態から再稼働するには入念な点検作業が必要で、準備期間が通常の倍以上かかるためという。作業手順をQ&Aでまとめた。 Q 3、4号機の状況は A 原発は13カ月ごとに3カ月程度かけた定期検査が義務づけられている。3号機は昨年3月から、4号機は同7月から定検に入った。実質的な検査はそれぞれ昨年の6月と10月に済み、すでに一部新品の核燃料が原子炉圧力容器内に装填(そうてん)されている Q それなら、すぐに発電できるのではないか A 通常は再稼働に着手してから10日程度で発電できる。しかし、稼働停止してから3号機では15カ月もたってしまい、配管の中に浮いた鉄さびの除去なども追加で必要になる。このため、