船戸結愛ちゃんが虐待されていたアパートには、多くの花束が手向けられていた=東京都目黒区で2018年6月8日、玉城達郎撮影 東京都目黒区で3月に船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5歳)が両親から虐待を受け死亡した事件で、都児童福祉審議会は14日、検証部会の報告書を公表した。一家が香川県から転入した際、都は虐待があると認識しながら、緊急性に乏しいと判断して国の指針が求める48時間以内の安全確認をせず、危険度を評価する「リスクアセスメントシート」の作成も怠っていたことが明らかになった。 この事件では、厚生労働省の専門委員会が先月、検証報告書を公表。香川県から都への引き継ぎについて、けがの写真など客観的資料がなく、要点も不明確だった上、対面で行わなかったためリスクの判断にずれが生じたなどと指摘していた。