男子ショートプログラム(SP) 【平昌・福田智沙】復活の演技は、自らが「満足」と納得できるものだった。16日に行われた平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)で、日本のエース、羽生結弦(23)=ANA=が首位発進。昨年11月に負った右足首のけがの影響を全く感じさせなかった演技は、五輪連覇への期待を一層ふくらませた。 演技の時が訪れ、名前がコールされると、羽生は大きな歓声と拍手で迎えられた。演技冒頭で跳ぶ4回転サルコウの踏み切り動作の確認や、体の前で十字を切るいつものルーティンなどをこなしてから、リンクの中央に立つ。そして、静まった空気の中で、まるで氷をコントロールするように丁寧に滑り出した。