【読売新聞】帰還困難区域 大規模事故想定の合同訓練…福島・大熊町 帰還困難区域内での大規模な事故を想定した合同訓練が22日、大熊町の常磐道大熊インターチェンジ付近の駐車場で行われた。県と双葉地方広域消防本部の主催で、県内の全消防本部
【パリ=本間圭一】フランス政府は今年1月の連続銃撃テロ事件以降、「第2次大戦以降で最大規模」(仏軍幹部)となる軍兵士、警察官約1万5000人を連日、全土に展開させる異例の厳戒態勢を続けている。 開始から既に3か月以上が経過し、警官が病気で集団欠勤するなど前線では疲労の色も濃くなっている。 パリ中心部にあるルーブル美術館。年間約930万人が訪れる観光名所には、自動小銃などで武装した軍兵士3人が常時、目を光らせている。 全土警戒に招集された兵士は約1万500人に上り、展開可能な兵員の約15%にあたる。このうち、約6000人は、テロの危険性が高い首都圏に重点配備されている。駅や空港、観光施設、学校やシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)の巡回など警備対象は約320地区に上る。 オランド大統領は3月、「テロ攻撃の脅威は依然高いままだ」と述べ、厳戒を当面維持する方針を示した。1万5000人態勢は、観光シーズン
三菱電機は17日、レーダーで沖合の海面の変化を観測し、津波の発生を早期に検知する技術を開発したと発表した。 2015年度以降に実用化し、沿岸部の自治体などへの導入を目指す。住民の避難に役立ててもらう狙いだ。 陸上に設置したアンテナから、海に向かって随時レーダーを発信し、海面に反射した電波を再び陸上で受信する。津波が起きると沖合で通常と異なる速さの波ができる。それをレーダーで検知して波の速さや沿岸からの距離、潮流などから津波の規模を割り出す。 気象庁の予報官がこのデータを使えば、何分後にどの程度の高さの津波が沿岸に到達するかを正確に予測できるという。 新技術は約50キロ・メートル沖合まで観測が可能という。全地球測位システム(GPS)と海上のブイの動きから算出する波浪計も津波観測には使われているが、沿岸から最大20キロ・メートル程度まで津波が近づかないと検知できないなどの課題があった。
人気オンラインゲームでチートツール(チート)と呼ばれる不正プログラムを使い、強化した改造キャラクターでプレーするなどし、運営会社の業務を妨害したとして、神奈川県警は25日、福島、奈良、徳島県に住む少年3人(17~18歳)を電子計算機損壊等業務妨害容疑で横浜地検川崎支部に書類送検した。 チートには有料アイテムを無料化したり、武器を極端に強くしたりするなどの効果があった。県警によると、チートを使ったオンラインゲームのプレーヤーに対し、同容疑で刑事責任を問うのは全国で初めてといい、横行する“改造キャラ”のユーザーに広く警鐘を鳴らすことになる。 書類送検されたのは、福島県会津若松市の大学1年生(18)、奈良県五條市の高校3年生(17)、徳島市の専門学校生(17)。
日本テレビ系の番組「ザ!鉄腕!DASH(ダッシュ)!!」の看板企画「DASH村」で、農作業を指導してきた福島県浪江町の三瓶明雄(さんぺい・あきお)さんが6日、同県伊達市の病院で死去した。 84歳だった。 DASH村は、人気アイドル「TOKIO」のメンバーが浪江町の荒れ地に山村をつくり上げる企画で、2000年に始まった。地元で農業を営んでいた三瓶さんは開始時から指導役として登場し、米や野菜の作り方、ヤギの飼い方などをメンバーに伝授。「農業の達人」として慕われていた。 浪江町は東京電力福島第一原発事故で全域が避難指示区域となり、三瓶さんも福島市の借り上げ住宅に避難した。その後もメンバーと一緒に全国の優れた農産地を訪ねる企画などで番組に出演していたが、最近は体調を崩し、入退院を繰り返していたという。 告別式は10日正午、同市のさがみ福島ホール。喪主は長男の妻、美智子さん。
東日本大震災の津波で行方不明となった岩手県大槌町臨時職員の娘(当時26歳)から今年1月、父親(59)と母親(51)宛てに1通の手紙が届いた。2004年に訪れた愛知県で、10年後に届くよう娘がしたためたもの。思いがけなく届いた手紙で娘の気持ちを初めて知った父親らは、「しっかり生きねば」と心に誓っている。 娘は03年に高校を卒業し、バスガイドとして京都府のバス会社に就職。その後、大槌町に戻って町の臨時職員になった。震災時は町役場にいて、津波にのまれたとみられる。 自宅は被害を免れ、両親も無事だったが、娘は見つからず、両親は約半年後に痛恨の思いで死亡届を出した。娘に町に戻ってほしいと思っていた父親は悲しみに打ちひしがれ、「いつ死んでもいいと思う日もあった。大槌に呼び戻さなければよかったと悔やんだ」。 仕事を終えて帰宅した父親が、自宅のポストに白い封筒を見つけたのは今年1月12日。「どっかで生きて
【ロサンゼルス=水野哲也】米カリフォルニア州グレンデールの公園に韓国系団体が建てたいわゆる従軍慰安婦を象徴する少女像について、テキサス州に住む米国人男性(64)が、ホワイトハウスの請願受け付けを通じ、像の撤去を求める署名集めを行い、署名数が3日までに、受理に必要な10万人を超えた。
都市再生機構(UR)が東京都町田市の町田山崎団地で続けていたヤギ4頭を使った実証実験が29日、終わる。 2か月間で5000平方メートルの雑草をほぼ食べ尽くし、住民の心を和ませる「予想外の効果」(UR)も生んだ。「もっといて、さびしい」と記された住民の貼り紙も現れた。任務を終えてレンタル業者の元に戻るヤギとの「お別れ会」が、同日午前11時から現地で開かれる。 オス1頭、メス3頭のヤギは、9月24日から団地内の谷間に放し飼いにされ、日中、ススキやヨシ、セイタカアワダチソウなどを食べ歩いた。夜になると自分でテント小屋に入り込み、台風の時もここで雨風をしのいでいた。 当初は、ふんの臭いなどを心配する声もあったが、ヤギは次第に住民の心に溶け込んでいった。居住区とは柵で仕切られたが、谷を見下ろす団地内の「三の橋」では、のんびり暮らすヤギを眺める住民が日に日に増え、幼稚園児たちも草を食べさせるなどした。
台風27号の進路は予想が難しくなっている。もともとスピードが遅く、数日後の位置を予測しにくかった。さらに、27号を追いかけるように進む28号と接近すると、二つの台風が相互作用する「藤原の効果」により、動きが複雑になると見込まれ、予報のブレが大きくなる恐れがある。 16日に起きた土砂崩れの二次災害を警戒する伊豆大島(東京都大島町)では、台風27号の影響が読めないため、神経をとがらせる。大島町役場の担当者は、「避難が長期化することによる住民の健康への影響も心配だ」と話している。 気象庁によると、台風27号は、新たに発生した28号が接近する25日以降にかけて、本州に近づく見通しだ。本州上空に停滞する前線を刺激して、西日本を中心に大雨をもたらす可能性もある。 日本気象協会は「27号はもともと予測が難しい台風だった。それに加えて、今後は藤原の効果があるため、さらに動きが複雑になるだろう」と話している
千葉県警高速隊によると、今年7月までの通報件数は200件超に上り、スマートフォンのナビ機能を見ながら間違えて入り込む歩行者も増えている。時速100キロで車が走る高速道路では大事故につながりかねず、県警や管理会社は対策を進めるが、なかなか効果は上がっていない。 県警高速隊によると、今年1~7月末の県内の高速道路・自動車専用道路への立ち入り通報件数は221件(昨年1年間は371件)で、95人(同161人)が保護された。通報件数の約7割が京葉道路で、NEXCO東日本の昨年度1年間の統計でも、管理する43路線のうち京葉道路の通報件数が最多の268件で、2位の第三京浜道路を約100件上回っていた。 京葉道路での進入が突出して多いのは、料金所がないインターチェンジ(IC)が多いのが大きな要因とみられる。市川、幕張、武石の各ICなどでは入り口に料金所がなく、そのまま本線に入る。自動車専用道路などの標識は
九州新幹線を貸し切りにして、福岡県豊前市の市立千束(ちづか)中の卒業生ら約260人が、中学時代の恩師の退職を祝うイベントが24日、博多―鹿児島中央間で行われた。 JR九州が、鹿児島ルートの全線開業2周年記念として企画。かなえたい夢を公募し、九州内外から寄せられた1539件の中から、同中OBの自営業、末延(すえのぶ)道尚(みちひさ)さん(31)の案が選ばれた。 恩師は、今春定年退職した同市の木原純子さん(60)。末延さんは「みんなの母親のような存在。思い出に残る退職祝いを」と同級生らと内容を練り上げた。 新幹線はこの日午後、車内放送で校歌を流しながら博多駅を出発。車中では、車掌の制服を着た木原さんが巡回し、教え子らの切符にスタンプを押した。食事はコッペパンやオレンジジュースなど当時の給食を再現。教え子の女性から“卒業証書”を贈られた木原さんは到着を告げる車内放送で、「経験したことのない喜び。
安倍首相は7日の参院予算委員会の集中審議で、国内で在日韓国人・朝鮮人らをインターネットで中傷したり、排斥するデモを行ったりする動きがあることについて、「一部の国、民族を排除しようという言動があることは極めて残念だ」と非難し、控えるよう呼びかけた。 首相は「日本の国旗がある国で焼かれようとも、我々はその国の国旗を焼くべきではないし、その国のリーダーの写真を辱めるべきではない。それが私たちの誇りではないか」と強調。首相の会員制交流サイト「フェイスブック」にも同様の書き込みがあるため、「エスカレーションを止めるコメントをしたい」と沈静化に努める考えを示した。 首相はまた、日本の防災技術について、「東日本大震災の経験と教訓を踏まえ、海外展開して各国の防災技術の向上に貢献することは、震災で海外から多大な支援をいただいた我が国の責務だ」と述べ、積極的に輸出する意向を示した。
路上でひったくりをしたなどとして、窃盗罪に問われた元九州大大学院生の辰野由弥(ゆうや)被告(23)に対する判決が30日、福岡地裁であった。 大橋弘治裁判官は「卑劣で危険な犯行だが、一部の被害者と示談が成立し、退学処分となっている」などとして、懲役2年6月、保護観察付き執行猶予3年(求刑・懲役3年)の有罪判決を言い渡した。 判決によると、辰野被告は昨年7~同11月、福岡市博多区などの路上で、3人のバッグなどをひったくり、計約13万円を窃取し、2008~11年には、同市東区の九州大図書館などで、3人から計約5万8000円を盗んだ。 被告人質問で、犯行動機について、辰野被告は「大学の研究室に入ってから、深夜まで研究する生活が続き、アルバイトができなかった」と供述。博士課程への進学費用が高額なことを知って悩んでいた、としていた。 大橋裁判官は「学費や将来の悩みを絶対に言い訳にしないでください。同じ
一連のパソコン遠隔操作事件で使われた遠隔操作型ウイルスが米国のサーバーで保管されているのが見つかり、その中に威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社社員片山祐輔容疑者(30)の関係先で作成されたことを示す痕跡が残されていたことが捜査関係者への取材でわかった。 米連邦捜査局(FBI)からの情報提供で判明した。警視庁などの合同捜査本部は、片山容疑者がウイルスの作成に関与していないか調べを進めている。 捜査関係者によると、遠隔操作型ウイルス「iesys(アイシス).exe」が保管されていたのは、米国のデータ保管サービス「ドロップボックス」のサーバー。このウイルスの中に、片山容疑者の関係先を示す記録が残っていたという。
【北京=牧野田亨】新華社電によると、中国浙江省商工部門は13日、市場で販売されていたフカヒレをサンプル調査したところ、82点のうち、79点がゼラチンを固めた偽物だったと発表した。 業界関係者は「国内で消費されるフカヒレの約4割は偽物」と証言したという。 同電によると、DNA検査で判明した。偽物は厚さが均一で縦にしか筋目が入っておらず、70度のお湯に30分浸すと溶け出した。ほとんどが広東省産で、発がん性のある化学物質などが製造過程で使われていたという。 フカヒレは高級食材として人気がある。中国青年報によると、偽物は1キロ当たり数十元(1元は約14元)で飲食店に販売され、500~1000元の高級料理として客に提供されていた。
東京都内の私立中高一貫校で、中学時代に同級生からいじめを受けたとして、警視庁に被害届を出した高校1年の男子生徒(15)が、進級面接で学校側から相談なく警察に通報しないよう求められたことが18日、分かった。 男子生徒は進級の条件として口止めされたと理解し口外しなかった。だが、高校に進級後もいじめが続き、改善は不可能だと判断し、8月に警視庁に暴行容疑で被害届を出した。 男子生徒の母親によると、母親と男子生徒は1月下旬に行われた進級面接で、校長から「(学則を守るなど)誓約書に書かれている事項をふまえて、具体的に守ってもらいたいことがある」と告げられたという。 その際、校長から「生徒にボイスレコーダーを持たせ、校内の人の発言を録音しない」「学校で解決されるべき問題について、学校に相談することなく、警察などへ通報しない」など4項目について守るよう求められた。その後、学校側は、校長が求めた4項目を文書
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