鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、市体育協会(松崎茂会長)に対して自分を会長にするよう要求していることが14日、分かった。実現しない場合、管理・運営を委託している市総合運動公園の業務を別の団体に変更することもあると伝えた。協会幹部は「ごり押しだ」と反発している。 協会や市によると、12日に約30人の理事が出席してあった定期理事会に市教委生涯学習課の課長補佐が出席。「市は協会に、協会への補助金や運動公園の管理委託金を出している。その長が会長にならないのはおかしい」とする市長自身の考えを伝えた。 協会側は、会長職は協会の評議員(約180人)の中から互選で選出するといった規約を説明。評議員資格を持っていない市長を会長にするためには規約改正が必要だと伝えた。会長は2年任期で、今年度は改選期ではない。 協会幹部は「市長の意図が分からない。市民にも説明がつかないごり押しだ」と話した。 生涯学習