今年1月、NTTドコモが、有機野菜の宅配サービスを展開する「らでぃっしゅぼーや」を子会社化したことで世間を騒がせた。同社に限らず、近頃、キャリア各社が、異業種の企業やベンチャー企業に対し、提携や出資、買収などを行うケースが増えている。一見すると不可解に見えるこれらの動きが起きている要因は、どこにあるのだろうか。 異業種企業を次々と子会社化するNTTドコモ NTTドコモは今年1月31日、らでぃっしゅぼーやに対して、株式公開買付け(TOB)を実施すると発表した。その後TOBは無事成立し、らでぃっしゅぼーやは現在、NTTドコモの子会社となっている。ちなみにらでぃっしゅぼーやは会員に対して有機・低農薬野菜を宅配している企業であり、通信事業とは全く関係がない。 さらに、NTTドコモは6月12日、すでに出資しているタワーレコードの出資比率を高め、こちらも完全子会社化した。同社はタワーレコードに2005