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ブックマーク / mainichi.jp (516)

  • 大阪府:道頓堀川をプールに…「10大名物づくり」で提案 - 毎日jp(毎日新聞)

    大阪府の松井一郎知事が長さ2キロのプール整備の検討を表明した道頓堀川=大阪市中央区で2012年1月25日、三村政司撮影 道頓堀川をプールに--。大阪府の松井一郎知事は25日の記者会見で、2015年の道頓堀完成400周年に合わせて、長さ2キロのプールを整備し、「世界遠泳大会」の開催を検討する考えを明らかにした。会見に先立つ同日の府市統合部の会合で、特別顧問の堺屋太一・元経済企画庁長官はプールを有料化し、収入を得るアイデアも披露した。 堺屋氏は会合で、大阪の「10大名物づくり」の一つとして提案した。 道頓堀川を管理する大阪市は噴水を整備して水中の酸素量を増やしたり、専用船で毎日、水面清掃を行ったりするなどの水質改善策に取り組んでいる。松井知事は会見で「道頓堀の管理権は府にはなく、大阪市にあるが、プール(の整備)はやりたい」と語った。ただ、道頓堀川の場合、遊泳場の可否基準となるCOD(化学的酸

  • 欧州危機:スペイン 16~24歳の失業率45% - 毎日jp(毎日新聞)

    欧州財政危機でイタリア同様、国債の利回りが上昇しているスペイン。信用不安の高まりから国民は総選挙(20日)で政権交代の道を選んだが、「次期政権が国際支援を要請する」との観測が流れるなど、来月発足する新政権の船出は多難だ。週明けのユーロ圏財務相会合でもスペインへの対応は焦点の一つだが、若者の失業率が45%になる状況下、市民には社会への不満や不安、やり場のない怒りが渦巻いている。 首都マドリードのマンション。フェルナンドさん(20)は地下の小さな部屋で住み込みの管理人の父(50)と2人の弟と暮らす。16歳で義務教育を終え、短期契約で洋服店に5カ月勤めたが契約更新されなかった。以後、約4年間、会社やインターネットの就職あっせんサイトに履歴書を送り続けているが、ほとんど返事はない。 スペインの失業率(21.5%)は96年以降最悪で、欧州で最も悪い。中でも16~24歳の失業率は45%。90年代後半か

  • 八ッ場ダム:意見公募なのに96%が同一文書に署名だけ - 毎日jp(毎日新聞)

    パブリックコメントで提出された八ッ場ダム建設を求める同一文書。署名欄(黒塗り部分)だけが自書されている(国土交通省関東地方整備局の公表資料から)=喜屋武真之介撮影 ◇推進派が世論誘導か 建設の是非を検証中の八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)を巡り、国土交通省関東地方整備局が集めたパブリックコメント(意見公募)で、寄せられた意見の約96%が同一文書に署名だけ手書きしたものだったことが分かった。「八ッ場ダムは必要不可欠」などと印刷され、ダム推進派が組織的に署名を呼びかけた可能性が高い。ダム反対派は「世論誘導の狙いがあるのではないか」と反発。専門家は「パブリックコメントの趣旨から逸脱した行為」と批判している。 同整備局が25日にまとめた「パブリックコメントの結果」によると、寄せられた5963件のうち5739件は全く同じ内容だった。「八ッ場ダムは利根川水系における治水、利水の安全度を高める対策

  • ペルー:フジモリ政権を再捜査へ 避妊手術強制で - 毎日jp(毎日新聞)

    【メキシコ市・國枝すみれ】南米ペルーの検察は、フジモリ政権(90~00年)が先住民女性らに避妊手術を強制したとされる問題について再捜査に乗り出す。AP通信が先月28日、報じた。 フジモリ政権は貧困対策の一環として家族計画事業を推進。95年には、卵管を縛るなどの避妊外科手術を合法化し、96~00年に約23万人に手術を受けさせた。多くが貧しい先住民の女性で、中にはノルマを課せられたペルー保健省の職員に脅されたり、だまされた末に手術を受けた者もいた。 保健省が02年に発表した調査報告書によると、約500人の調査で「適切な同意を得た上での手術」は約1割しかなく、報告書は日財団の助成を受けた事業でも不正手術が行われたと指摘した。 人権団体は99年、強制避妊手術政策を主導したとして、フジモリ元大統領を「人権侵害罪」で告訴したが、ペルー検察は09年、時効を理由に不起訴にしていた。フジモリ元大統領はテロ

  • ザ・特集:萩尾望都さんが描く原発 - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇胸のざわざわ、抑えたくて/つらい話ほど柔らかく/従来の世界、戻れない 漫画家の萩尾望都さん(62)が、東日大震災と東京電力福島第1原発事故に触発された作品を相次いで発表した。デビューから約40年、少女漫画というジャンルを超える名声を築いた萩尾さんが、そこに込めた思いとは何か。【田村彰子】 一面の菜の花畑の中に少女が2人、たたずむ。チェルノブイリの女の子が主人公に渡そうとしているのは、土壌汚染の除去に役立つとも言われる菜の花の種まき器だ。遠景には、水素爆発などで壊れた4基の原発が--。 小学館の少女漫画雑誌「フラワーズ」8月号(6月発売)に萩尾さんが発表した「なのはな」の一場面だ。 「原発事故後の心がざわざわする日々の中で、最初に頭に浮かんだのがあの場面だったのです。そして、それを描いてみたいと思った」 「なのはな」は震災で祖母を亡くし、原発事故のために避難生活を送る福島の少女が主人公だ

  • 東日本大震災:集団避難の障害者 帰郷先見つからず - 毎日jp(毎日新聞)

    海に面した部屋で工作をしながら過ごす入所者ら。原発事故後は屋内に居る時間が増えた=千葉県鴨川市の県立鴨川青年の家で2011年9月29日、竹内良和撮影 東京電力福島第1原発事故で、福島県から千葉県鴨川市の「県立鴨川青年の家」に集団避難している障害者施設の入所者約250人が帰郷先を見つけられず、窮地に立たされている。半年に及ぶ避難生活で入所者や職員の負担が膨らんでいるうえに、青年の家からの退去が約1カ月後に迫っている。施設を運営する福島県福祉事業協会は「落ち着き先がない。一体、どうしたらいいのか」と頭を抱える。 避難しているのは、協会が福島県内で運営する東洋学園(富岡町)など9施設に入所していた6~68歳の知的障害者。いずれも警戒区域など原発周辺にある。震災後の避難生活で県内の小学校などを転々とし、4月上旬、鴨川に身を寄せた。 青年の家は、障害者向けの設備もなく、浴室は計2カ所。介助が必要で入

  • 九電やらせ:佐賀県「仕込み質問」関与か 05年討論会 - 毎日jp(毎日新聞)

    九州電力の「やらせメール」問題で、玄海原発(佐賀県玄海町)へのプルサーマル導入に関する佐賀県主催の討論会(05年12月)を巡り、九電が賛成意見を表明させるために質問者を仕込むことについて、事前に県側と協議していたことが関係者への取材で分かった。九電第三者委員会(郷原信郎委員長)は、県側の仕込み質問への関与の度合いについて調査している。 第三者委が8日にまとめた中間報告では、九電が社員ら約40人に対し、討論会で推進や中立的な質問をするよう依頼。さらに1カ所に固まらないよう会場内に散らばって座るよう要請していたことが明らかになっている。 関係者によると、九電は開催前、県との打ち合わせで賛成派の質問者を準備していることを説明。会場の座席表も示し、質問者がどこに座るかも伝えた。やらせ問題発覚後、九電が廃棄しようとした資料の中に、座席表など県との協議を示す資料が含まれていたという。 討論会には717

  • 養護学校性教育:都議と都に2審も賠償命令 東京高裁 - 毎日jp(毎日新聞)

    東京都立七生養護学校(日野市、現七生特別支援学校)で行われていた性教育を巡って、元教員ら31人が「都議から不当に非難された」などとして都議3人や都などに賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は16日、210万円の賠償を命じた1審・東京地裁判決(09年3月)を支持し、原告・被告双方の控訴を棄却した。 大橋寛明裁判長は非難の対象となった性教育の具体的内容を検討し、「学習指導要領に違反しない」と判断。都議らの行為を「教員への侮辱」、都教委の対応を「教育への不当な支配から教員を守る義務を怠った」と批判した。性教育を理由にした教員への厳重注意も違法とした。 また、大橋裁判長は教育委員会の権限について「教員の創意工夫の余地を奪うような指示命令までは許されない」と指摘。「学習指導要領に法規としての効力があるとは言い難い」とも述べ、教育内容や方法は学校現場の幅広い裁量に委ねられるべきだとした。 判決によ

  • 世界の雑記帳:遺伝子操作で「緑色に光る猫」、エイズ治療に道=米研究 - 毎日jp(毎日新聞)

    9月11日、米国の研究チームがこのほど、遺伝子操作により、のエイズを引き起こす免疫不全ウイルスに耐性のある細胞を持った「緑色に光る」を生み出した。写真は米ミネソタ州のメイヨー・クリニック提供。撮影日不明(2011年 ロイター/Mayo Clinic) [シカゴ 11日 ロイター] 米国の研究チームがこのほど、遺伝子操作により、のエイズを引き起こす免疫不全ウイルス(FIV)に耐性のある細胞を持った「緑色に光る」を生み出した。エイズの感染防止のほか、人間の後天性免疫不全症候群(エイズ)研究にも役立てたいとしている。 科学誌「ネイチャー・メソッズ」に11日掲載された今回の研究では、FIVを抑える働きを持つサルの遺伝子をの卵母細胞に注入し、その後受精させた。加えて、遺伝子操作を行った部分を容易に判別できるよう、クラゲの遺伝子も組み入れた。これにより遺伝子操作された細胞は緑色を発色す

  • トコジラミ:日本潜入 刺されると強いかゆみ 宿泊施設で発生相次ぐ - 毎日jp(毎日新聞)

    「南京虫」の名で知られ、刺されると強いかゆみを伴う害虫「トコジラミ」。日では70年代以降、ほとんど見かけなくなっていたが、近年になり発生例が相次いでいる。ホテルや旅館で宿泊客が刺される被害があり、保健所への相談も急増している。【倉田陶子】 浅草に近い東京・谷中で旅館「澤の屋」を経営する澤功さん(74)は「外国人旅行客が増えたことで、招かれざる客もやって来てしまった」と話す。 30年前から外国人客の受け入れを始め、現在は宿泊者の約9割が外国人。2001年から計4回、宿泊客が就寝中にトコジラミに刺される騒動が起きた。虫の死骸を手に「これに刺された」とフロントに訴えたり、「布団の中に虫がいた」と部屋を替えた客も。旅行者のかばんや服にくっついて、トコジラミが持ち込まれたとみられる。 そのつど業者に依頼し駆除したが、昨年8月の発生時には、駆除や薬剤の臭い消しのため、トコジラミが見つかった客室は5日

  • 真獣類:化石がジュラ紀後期の地層から発見 歴史より古く - 毎日jp(毎日新聞)

    ヒトなど哺乳類の大半を占める「真獣類」の化石が、中国・遼寧省のジュラ紀後期(約1億6000万年前)の地層から見つかった。これまでは白亜紀前期(約1億2500万年前)のものが最古で、真獣類の歴史が約3500万年さかのぼる。米国などの研究チームが25日付の英科学誌ネイチャーに発表した。 現在確認されている最古の哺乳類化石は約2億2500万年前のもの。これらの哺乳類の祖先はやがて、真獣類とカンガルーなど有袋類の仲間に分岐、それぞれに進化を遂げたとされる。今回の発見で、少なくとも1億6000万年前には分岐していたことが裏付けられた。 化石はほぼ全身で、歯やあごの骨、前脚などの特徴から真獣類の新種と確認。チームは「中国のジュラ紀の母」という意味の「ジュラマイア・シネンシス」と名付けた。 ジュラマイアはネズミのような姿で、全長約12センチ、体重15~17グラムと推定された。前脚の骨の形から、木登りをし

  • シベリア抑留:貴重な記録「死蔵化」 厚労省に眠ったまま - 毎日jp(毎日新聞)

    井上忠也・旧日陸軍中将のシベリア抑留時の資料を見る次女の岡田よし子さん(左)と孫の上田禮子さん=東京都渋谷区で、久保玲撮影 第二次世界大戦終結後、シベリアに抑留された日人の居留地、投薬経過などを記した膨大な記録が厚生労働省に眠っている。抑留の実態解明につながる貴重な資料だが、ほとんど活用されず、当事者と遺族の高齢化で「死蔵化」の危機に直面している。【栗原俊雄】 記録は00年から05年にかけ、ロシア政府から厚労省にマイクロフィルム化されて提供されたもの。日人抑留者約51万人分に及ぶ。厚労省は当事者らの要望があれば記録を開示しているが、その存在自体が十分に周知されておらず、これまでに開示されたのは約6000件と、全体の1.2%に過ぎない。歴史資料としての研究も進んでいない。 記録の存在を知った旧日陸軍、井上忠也中将の次女、岡田よし子さん(91)と孫の上田禮子さん(64)=いずれも東京都

  • 避難訓練:地震と原発、複合事故想定 保安院難色、取りやめ--昨年・新潟県 - 毎日jp(毎日新聞)

    新潟県が10年に実施した避難訓練について、地震災害と原子力災害の同時発生という想定は「住民に不安と誤解を与えかねない」という趣旨の助言を経済産業省原子力安全・保安院が同県に対ししていたことが、政府の「事故調査・検証委員会」(畑村洋太郎委員長)の調査で判明した。その後、同県は地震災害の想定を取りやめ、雪害と原子力災害の複合災害に改めた。保安院が原発の「安全神話」を県側に押しつけた格好で、事故調は保安院の姿勢が福島第1原発事故での被害拡大につながった点がないか、さらに調べる方針だ。 毎日新聞が入手した内部文書によると、避難措置の適否などを調べる事故調の被害拡大防止対策等検証チームは7月14日から聴取を開始。8月9日現在、内閣官房や内閣府原子力安全委員会、保安院などを対象に約60人から聴取した。今後も含めると対象は200人程度に上る見込みだ。 07年の新潟県中越沖地震で発生した東電柏崎刈羽原発の

    makamaka_at_donzoko
    makamaka_at_donzoko 2011/08/18
    "新潟県が10年に実施した避難訓練について、地震災害と原子力災害の同時発生という想定は「住民に不安と誤解を与えかねない」という趣旨の助言を経済産業省原子力安全・保安院が同県に対ししていた"
  • 大阪維新の会:教育条例に「愛国心」明記 9月提案 - 毎日jp(毎日新聞)

    大阪府の橋下徹知事が率いる首長政党「大阪維新の会」が9月定例府議会に提案する教育条例案に、「愛国心」を明記することが16日分かった。「基理念」を示した条項で、06年に成立した改正教育法より踏み込んだ表現になっている。同法の審議で激論になった経緯があり、論議を呼びそうだ。 第2条で目指すべき六つの理念を明示。その一つに「我が国及び郷土の伝統と文化を深く理解し、愛国心及び郷土を愛する心にあふれるとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する人材を育てる」とした。 府議会は維新が過半数を占めており、この条例案が提案されれば成立する可能性が高い。

  • 自由社:「新しい歴史教科書」年表、他社から大部分流用 回収進める - 毎日jp(毎日新聞)

    「新しい歴史教科書をつくる会」主導の教科書を作成している「自由社」(東京都文京区)が今年発行した中学用歴史教科書「新しい歴史教科書」で、年表の大部分を他社の教科書から流用していたことが分かった。自由社は著作権侵害の恐れがあると判断し、市販約1万5000冊の回収を進めている。 自由社によると、問題の教科書は3月に国の検定に合格。横浜市内8区で使用され、書店でも1冊1260円(税込み)で販売されている。巻末の年表のほとんどの項目が、東京書籍発行の02年度版教科書と一致していた。 自由社は東京書籍に謝罪。7月中旬に文部科学省や横浜市教委などに報告、同27日から回収を始めた。自由社は「当時の編集長と連絡が取れず、経緯が確認できていないが、編集者として常識外の行動で申し訳ない」と陳謝。東京書籍は「大変残念で遺憾」としている。【福田隆】

  • やらせ依頼:動員者10人が肯定発言…四国電の例文通りに - 毎日jp(毎日新聞)

    経済産業省原子力安全・保安院による四国電力への「やらせ依頼」問題。06年に愛媛県伊方町で開かれたプルサーマル計画に関する経産省主催のシンポジウムで、あらかじめ仕込まれていた質疑や動員の詳細が30日、四電報告書や同省資料などから分かった。四電から質問を依頼された動員者のうち10人が「安心した」「原発は地域発展につながるものであってほしい」など、四電から示された例文に沿って発言。中には四電社員が壇上の四電副社長に質問する場面もあった。 シンポは06年6月4日、伊方町民会館で開かれ587人が参加。保安院の依頼もあり、四電は伊方発電所、宇和島支店、八幡浜営業所と、四電エンジニアリングなど関連会社4社に、それぞれ目標人数を割り当てて動員。その結果、ほぼ割り当て通りの計313人が参加を申し込んだ。地元の漁協や老人クラブなどの団体にも、申し込みはがきを配って参加を呼びかけた。 そのうえで、四電社員2人、

  • 世界を読む:モンゴル核処分場計画/フィンランドに建設中の最終処分場(その1) - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇米「年内覚書締結を」 UAEも参加、安全保障前面に 使用済み核燃料、いわゆる「核のゴミ」の国際的な最終処分場を日米主導でモンゴルに造る計画が、水面下で加速している。5月に毎日新聞が計画を報じた後、モンゴルから核燃料の供給を受けたいアラブ首長国連邦(UAE)が新たに加わり、米エネルギー省が今月、了解覚書(MOU)を年内に締結したいと関係各国に打診した。安全になるまで最低10万年はかかる核のゴミを、未来の世代に押しつけ、先進国が途上国に負わせる構図。世界で唯一、最終処分場を建設中のフィンランドも訪ね、核のゴミを巡る問題に迫った。【オルキルオト(フィンランド南西部)会川晴之】 3人の男がモンゴルの首都ウランバートル郊外にあるチンギスハン空港に降り立ったのは、春まだ浅い09年5月6日だった。 「モンゴルは東洋のスイスになるべきです」。米シンクタンクの2人と経済産業省の官僚が、バトボルド外相(現首

  • 福島第1原発:汚染土、寺へ 「身捨てるのは僧侶の務め」 - 毎日jp(毎日新聞)

    放射能汚染を心配する住民から引き取った土壌を、寺の敷地に積み上げる常円寺の阿部光裕住職=福島市で、手塚耕一郎撮影 東京電力福島第1原発事故で、自宅や田畑の土壌の放射能汚染に不安を感じる住民が削り取った表土を引き受けている住職がいる。個人の「汚染土」について、国や自治体の対策の遅れに悩む住民は多い。「今ここに脅威があるのに放ってはおけない。身を捨て、困難を引き受けるのが僧侶の務め」と近隣住民に手を差し伸べている。【駒木智一、大野友嘉子】 阿部光裕(こうゆう)さん(47)が住職を務める常円寺(福島市)。寺が所有する小高い山の上に、残土の詰まったゴミ袋が約160袋積み上げられている。阿部さんの線量計は毎時8マイクロシーベルト前後で推移しているが、「元の表土より、運び込まれる土の方が線量は低い」と笑い飛ばす。 「江戸時代までの寺は、現在の自治体と同様の働きをしていた」と語る阿部さん。5月末に放射性

  • 福島第1原発:東電がベント不調を報告 会見では認めず - 毎日jp(毎日新聞)

    東京電力福島第1原発1号機で格納容器の圧力を下げるベント(排気)が失敗した可能性が高い問題で、東電が5月に経済産業省原子力安全・保安院に提出した解析結果の中で「格納容器ベント弁閉止」と記述していることが分かった。自ら失敗した可能性があることを事実上認めているにもかかわらず、その後も東電側は「(弁は当時)開いたままになっていると思われる」などと会見で説明しており、改めて説明責任が問われそうだ。【町田徳丈、杉修作、池田知広】 解析結果は東電が5月23日に原子力安全・保安院に提出し、翌24日に公表した。計247ページからなり、地震直後からの計器のデータや作業記録に基づき、炉心の状況を推定した。1~6号機ごとに解析概要と、根拠となる資料が添付されている。 「格納容器ベント弁閉止」の記述は1~3号機の解析をより詳細にまとめた別紙資料の中の一覧表にあった。3月12日午後2時半、推定できる事象として「

  • 地熱:半分は40億年前の名残 ニュートリノ観測で確認 - 毎日jp(毎日新聞)

    地球の内部で生じている熱(地熱)の半分は、地球が形成された約40億年前に発せられた「原始の熱」の名残であることを、東北大を中心とする国際研究チームが、地球内部から飛来する素粒子ニュートリノの観測を通じて突き止めた。残り半分は、地中の放射性物質が自然に崩壊する際に出す熱(崩壊熱)とみている。地熱の由来はさまざまな仮説があるが、観測で確認したのは初めて。17日付の英科学誌ネイチャージオサイエンス電子版に発表した。 地熱は、地震や火山活動を引き起こす原動力。これまでの調査で、地球全体の地熱は計44兆ワットとされている。 チームは岐阜県飛騨市神岡の鉱山の地下1000メートルにある装置「カムランド」で、ウランやトリウムが崩壊する際、熱と一緒に放出する「地球ニュートリノ」を観測。2002~09年の7年8カ月間に106個をとらえた。計算したところ、これだけの数の地球ニュートリノが観測されるために必要な、