(鈴木奈穂子 キャスター) アラブ諸国の政変と民主化の先駆けとなったチュニジアで、 23日、独裁政権の崩壊後、初めての議会選挙が行われ、 穏健なイスラム政党が第1党になる見通しです。 出川解説委員です。 Q1: 世界的に注目された選挙だったのですね。 (出川展恒 解説委員) A1: はい。 ベンアリ前大統領の独裁政権が23年も続いたチュニジアで、 民主的な国づくりの基礎となる 新しい憲法を制定するための議会(制憲議会)を選ぶ選挙で、 チュニジアはもちろん、アラブ世界全体の民主化を占う試金石として、注目されました。 大きな混乱もなく、登録した有権者の90%以上が投票したとみられています。 日本を含む各国の監視団は、「透明性の高い選挙だった」と高く評価しています。 ベンアリ政権時代の選挙を取材したことがありますが、不正だらけでした。 今回、選挙が公正な形で行われたこ