失踪(しっそう)宣告を受けて民法上は1995年に死亡したとみなされていた鹿児島県出身の男が7月、生花店に盗み目的で侵入したとする建造物侵入などの容疑などで警視庁に現行犯逮捕されていたことが、同庁への取材でわかった。 捜査3課によると、逮捕されたのは、無職宗方正治容疑者(63)。逮捕容疑は、7月16日午後11時15分ごろ、盗み目的で東京都国立市中1丁目の生花店に窓ガラスを割って侵入したもの。宗方容疑者は同店から現金約20万円を盗んでいたとして窃盗容疑でも送検された。 同庁が宗方容疑者の身元を調べたところ、鹿児島県内の家族の申し立てを受け、鹿児島県内の家裁が昨年1月に失踪宣告していた。 宗方容疑者は「家族と連絡を絶ち、都内などのカプセルホテルやサウナを転々としながら、事務所荒らしを約200件した」と供述しているといい、捜査3課が余罪を調べている。 また、「家族には迷惑をかけてきた」と話