札幌市は26日、市内の60代女性が有毒成分を含むユリ科の植物「イヌサフラン」をミョウガと間違えて食べ、腹痛や嘔吐など食中毒の症状を訴えて病院に搬送されたと発表した。現在も入院中という。 札幌市によると、女性は23日昼、姉の自宅の庭に生えていたイヌサフランの球根を、姉と一緒にゆでて食べた。姉はすぐに吐き出したため、体調に異常はなかった。 食べた残りを北海道立衛生研究所が鑑定し、イヌサフランと確認。「コルヒチン」という有毒成分を含み、誤食して重症になると呼吸困難で死亡することがあるという。 イヌサフランは園芸植物として球根などのかたちで流通しており、市はホームページなどを通じ、間違って食べないよう注意喚起している。