泣く子も黙る芸能界の実力者であるA社長と、吉本興業の大崎洋社長の蜜月関係は意外に知られていない。が、特にここ3カ月は密に連絡を取り合っていたようだ。「大崎社長はいつも紳助のことで悩んでいましたよ。紳助と暴力団関係者の距離が近いことは、ずっと前から知っていましたからね」と明かすのは、芸能プロ幹部だ。 そんな折、吉本に持ち込まれた大阪府警の捜査資料。その内容はすでに伝えられている通り、紳助が暴力団幹部に宛てた手紙や写真の存在、当局が暴力団の構成員と認定しているボクシングの元世界チャンピオン渡辺二郎被告とのメールのやりとり。それ以外にも、紳助と暴力団との親密関係を裏付ける供述調書や諸々の書類があったという。一体なぜこんなものが吉本に持ち込まれたのだろうか? 事情通が声をひそめる。 「そういったもののほとんどが、渡辺被告の裁判の際に用意されたものだったんです。つまり、資料を持ち出せるのは当事者であ