ビジネス上の誇大宣伝に加え、陰謀論的な誤情報拡散にも懸念の声が寄せられるマスク氏/AP Photo/Alex Brandon ニューヨーク(CNN) 米電気自動車(EV)大手テスラのイベントには、かなり巧妙なトリックを見越して参加する必要がある。この会社は結局のところイーロン・マスク氏が経営しているからだ。「テクノキング」を自称する同氏は、過大な約束と期待外れの結果を自身のキャリアのテーマにしてきた。 しかし、10日に行われたロボタクシー「サイバーキャブ」の発表は、マスク流の誇大宣伝の基準に照らしても巨大な幻影だった。このイベントは、投資家やX(旧ツイッター)の何百万人ものフォロワー、あるいはますます右翼的で陰謀に満ちていく世界観に賛同しそうな政治家など、誰を相手に話をするかにかかわらず、世界一の富豪である同氏が大がかりな偽情報と誇張を奨励し、それを楽しんでいるように見える人物であることを